この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。
ソフトバンクグループ株式会社(英文社名: SoftBank Group Corp.)は、日本の携帯電話等の電気通信事業者やインターネット関連会社等を傘下に置く持株会社。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
時価総額
8.90 兆円
業績

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最も大きいと考えられるのは、ビジョン・ファンドの最大の投資先である中国の配車アプリ滴滴でしょう。類似の事業であるウーバーやグラブも、ビジョン・ファンドの主な投資先です。これらの配車アプリ事業は、どうやって収益を上げるのか、その道筋がまだ見えていません。ウーバーなどは、「将来全て自動運転に置き換われば黒字になる」とのことですが、現在は毎年5千億円の赤字を出しているとのことです。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00078/00001/?P=2
米国内の報道では、WeWorkをはじめ、犬の散歩代行アプリのワグ、屋内農業のプレンティなどの損失が注目されがちですが、ビジョン・ファンド全体で見ると3つの配車アプリ会社、それにインドの格安ホテル・チェーンOYOなどが主な投資先です。これらの投資先の企業価値が急上昇したのは、ビジョン・ファンドの出資そのものが主な理由だったといえるでしょう。
ビジョン・ファンドの主な投資先の内、次の企業は、上場以来30%以上株価が下落しています。
ウーバー(今年5月に上場) 34%
Slack 35%
Guarant Health 38%
https://www.bloomberg.com/news/videos/2019-11-06/softbank-reports-first-quarterly-operating-loss-in-14-years-video
最近の株価を見てもこれらの企業の下落が著しく、ビジョン・ファンドの損失が何によるのか、明確になるのはこれからでしょう。
ソフトバンクの投資、ウィーワーク以外でも頓挫
https://jp.wsj.com/articles/SB11700520728564973312004585653870203397414
「救済型投資は今後は一切しない」と語り、市場での最大の懸念を払拭しようと試みる
「反省したが萎縮はしない」と戦略やビジョンは不変であるというスタンスを明快に提示する。
ネガティブニュースが起きた際に上場企業の経営者が株式市場にどのようなエクイティーストーリーを提示すべきかの教科書的な内容が満載だったソフトバンクグループの孫正義社長の決算説明会での説明と質疑応答。
質疑応答では、厳しい質問をすることで有名な各種メディアの凄腕記者達からの質問にも自ら率先して質問を受け付け、一環して真摯で謙虚な態度で臨んだ孫社長の対応は、起きているネガティブなニュースのインパクトを和らげるのに十分な効果があったように見えた。
説明がシンプルで明快なことも孫社長の真骨頂であるが、今回もイントロ部分の直後に、「問題は『大幅減益』と『WeWork問題』」であると自ら定義した。
もっとも、本当に今回の問題の所在や本質は孫社長がシンプルで明快に定義したようなものであるのか? ソフトバンクグループに何が起きており、それをどのように評価すべきであるのか?
問われているのは、PLではなく、BSの質の問題・・・・・・・・
問われているのは、価格の問題ではなく、AI企業でありテクノロジー企業であるのかという問題・・・・・・・
そのあたりを明日には論考にしたいと思います。
孫さんにしては驚くべき大まちがい。Googleの上場時の利益は100億円、Facebookに至っては上場時で既に1千億円の黒字です。
これは極めて重要な話。Uber筆頭に昨年からのIPOブームの殆どは赤字上場です。永遠に黒字化しないのではというレベルの赤も多い。
それとGoogle、Facebookは全く違う。既に十分にエコノミクスが証明された会社が上場して一気に拡大再生産のスピードを早めた。
まさにこの議論が、最近のテック企業に対する投資家のベアな姿勢の理由であり、それが近年IPO銘柄の株価低迷理由であり、それがWeworkという個社スキャンダルなどよりはるかにユニコーン企業の割高投資に対する慎重姿勢に変えた理由であります。
そんな重要な議論の土台となるファクトを思い切り間違ってしまうという、歳ですかね… 心配になる。
演説やプレス発表の王道だと、皮肉では無く、率直に思います。 上手い。
WeWoekの株価暴落で起こった営業大赤字を反省しながらも、投資先全体の株式価値増加に置き換えてポジティブに締める辺りは、
以前から事業が赤字になっても、「ソフトバンクは時価総額で評価されるべき」と主張していた孫さんの哲学と同じで説得力はある。
ただし、配当での株主還元を怠れば、机上の空論と取られるので、注意は必要。
株は売らねばお金にならない。持っている価値は株主還元とは別のもの。
WeWorkへの追加融資を、「追加分は取得単価1/4なので資金回収は可能」と言ったのは、先行きの不透明感で苦しいところだが、
手法が個人の株式投資でもやる「株価が安くなって損したら買い増しして損を希薄化」なので、説得力はある。
中身はともかくとしても、この論理とスピーチの展開は、他の日本の経営者も見習う価値はある。
ガバナンス上の問題点等
https://newspicks.com/news/4343402?ref=user_345620
〈追記〉
WeWorkをナンピン買いと言い、簿価を下げるのは良いけど、SVFが高値で投資した先に、その5分の1くらいでGPであるSBGが自己投資するのは、SVFの投資家とSBGの株主の大きな利益相反取引で、普通は許されない。もうなんでもありの感がある。
「投資の世界に、10勝0敗なんてない。AI革命のビジョン、信念は、今回の一部の騒動でも微動だにせず、進めていく」「反省はしているけれども、萎縮はしていない」と力強く言い返す。
プレゼンが上手、という一言では到底片づけられないほど、緻密に計算し発言されているなという印象です。なかなか普通の人にはできない。。
『反省はするけど萎縮はしない』。
本当にすごくいい言葉ですね。早速使わせていただきます。笑
認めるところは認めていて、一方で反論もしていて、キャッチーな言葉も使っているという点で、報道されやすい・目につきやすい。
言っていること自体は、ファクトとして元々開示されていることがほとんど。①は9月30日のPickだが、WeWorkが減少しても僅かな影響、Alibabaが過半といったコメントをした。そしてここ何回か保有株に対してディスカウントされていることへの不満を表明されているが、それは②で自分やTaniguchiさんがコメントされているだったら米Yahooのように売却して価値を開放する方がいいのではないかという議論が出てくる素地。
Alibabaが価値の過半を占めるという観点では、今後他の企業からのリターンが出たとしてもAlibabaがどうなるかに影響されやすいということでもある。PERで35倍ほどで、マルチプルが折れると影響額は大きい。
①https://newspicks.com/news/4262678
②https://newspicks.com/news/4361067
<追記>ちなみに海外報道をざーっと見たところ、反論部分への言及は少なく、特にAlibaba含めた話は報道されていない。何が報道されて(=人々が何に注目しているか)、どういう印象形成や情報がインプットされるかという点で興味深い。<追記終>
真っ赤っかの大赤字でも、孫さんの好感度が上がってファンが増えただけな気がする。
SBGの中の優れた投資部隊の方々を見聞きしており応援しているが故に残念でした。
・聴衆をビジョンで陶酔させる話し方。それに惹かれる聴衆は、Wework問題の本質「人を信じて中身を見ず」これを自らそのまま踏襲しているように思います(オーディエンスを正しく分析しているということかもしれません。。)
・さらにSBGやSVF内部の投資/モニタリングチーム体制にも疑問を抱かせるような発言。救済パッケージの投資判断は妥当に聞こえますが、ガバナンスの失敗の総括が「善い人すぎてやられちゃいました」というのは、投資プロの発言でしょうか。私達聴衆って、そんな発言にほだされる程度でしょうか。
(PEとは異なり、一部のVCは「誰々が良いと言ったから(中身は見ず)即決」という世界に生きているのかもしれませんが。。)
・そもそも、SBGとSVFのガバナンス問題。利益相反をごっちゃにしている※(今回の救済パッケージではそれぞれ別のFAを立てていますが。)
※安東さんのコメントご参照