第1回:「アジャイル」と「自動化技術」の限界
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システム化は、プログラムの必要なシステム要件に落とし込む前に、その業務そのものがIT以前にシステム(フロー)として綺麗に構築されている事が重要で、様々な設計手法はそれを前提として落とし込む為にある。
アジャイルにしろ、作ってからの「追加要件」「要望の変更」によるゆり戻しがプロジェクトの遅延とロジックの複雑さを生む。イレギュラーを取り込めばシステムは肥大化し、コードは冗長になる。
結局、その要件定義の段階でどこまで必要な内容が整理出来るかという事になるわけだが、その業務のフローに一番詳しく、またそれを整理する事が出来るのは、その業務に携わる人であり、つまり顧客。
ここで、そのシステム化以前の業務フローというシステムを作る権限があるのは誰か。つまり組織トップという事になる。
現場任せのシステム設計は現場担当による都合や要望によって肥大化をしがちで、必要なアウトプットが望む形にならい、若くは無駄な処理が多くなる。
その組織の設計者は誰か。必要と不要の判断が出来るのは誰か。何を欲しているのか判断が出来るのは誰か。
それは組織トップであり経営者に他ならない。
本来、組織の設計はその組織を率いる者が担える権能の一つなわけだが…
そこが噛み合わないと、プロジェクトは非常に難産となる。