アップルのクレカへの融資額、約1兆円に ゴールドマン・サックス
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アップルカードによる消費者への貸付金額(累計という事ですかね?)が、1兆800億を超えたとのこと。
流石アップル。凄い速度でサービスが伸びていますね!というのは簡単なんですが、1兆円というのがショッピングクレジットマーケットにおいてどれくらいの規模なのか?というのがイメージしづらいですね。
一般社団法人日本クレジット協会の資料によると、2018年に日本でクレジットカードを利用して決済(一回払い、分割含む)された金額が、66兆6,877億円。そのうち、9兆6,960億がショッピングクレジット(割賦)によって支払わられた金額とのことです。マーケットが違うので比較する意味はないですがアップルカードだけで日本のショッピングクレジット総額の1割を超える額を貸し付けたということになります。
凄い規模だなと思いつつも、日米では市場環境が異なります。
米国のクレジットカードのローン残高は、ニューヨーク連邦銀行のレポート(https://newspicks.com/news/4139887/body/) によると、8680億ドル(今日のレートで約94兆4904億円)ですから、米国マーケットからすると、まだ1%のシェアに過ぎないと言えます。
また、毎月の収入額が消費額を上回る米国国民の割合は全体の46%というPew Charitable Trusts の調査もあります。アップルカードは、従来の銀行発行クレジットカード等よりも低与信のユーザにも貸し付けているようなので、今後の回収率は注視する必要があります。
また、米国は決済時の分割手数料がクレジットカード会社の収益の多くを占めますが、日本ではキャッシングによる金利手数料と加盟店手数料(決済)の方が多いので、日米で事業構造が異なる事もポイントです。今のモデルのままで日本に持ってきても、インセンティブで負けてしまうので、どうローカライズをしてくるのかが気になりますね。いくらかっこよくても、クレジットカードはクレジットカードですね。後発であるApple Cardには、それなりにクレジットスコアリングが低い人が占めているということなのだと思います。
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アップルカードの初期の利用者の一部はこれまでクレジットカードのサービスを利用したことのない人や、「信用スコア」が平均よりも低い人たちだった。
2%のキャッシュバックを享受出来るのは中間層以上の人で、その原資は融資を受けているユーザーが支払っている金利分。
このモデルだと、日本のクレジットカードそのものですね。
あれ?何が画期的なサービスだったんでしたっけ?
Apple Cardの衝撃を読んでみよう!若年層やリテラシーが低い層を取りに行ったわけだけど、かなりクレジットスコアが低い方々。
ゴールドマンとしては証券化して分散が高いとしたハイイールド債を組成するのかと予想。
そしてどこかで破綻するが、ハズレを引くのはゴールドマンでもアップルでも無いという流れが見える。2007年辺りに見た景色。