「生老病死」は誰の課題?
南日本ヘルスリサーチラボ
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注目のコメント
「我々がたどってきた医療の歴史は「生・老・病・死」の全てを医療の管理下に置き換えてきた過程にも思える」
そこを見放すこと亡く寄り添うのが「家庭医療」で、欧州では病院・病床は少ないですがそこが大幅に整備されています。最近、こういう方は増えています。
私はケアマネジャーをしていますが、介護保険を利用する中で、終末期リスクが高くなると、いざという時の死亡診断をしてもらうため、通院受診ではなく訪問診療に切り替えます。そして、支援チームで会議を行い、『緊急時の連絡方法』の確認をしています。
家族を含む支援者が訪問時、高齢者に急な体調不良が起こると、焦って救急車を呼びがちですが、訪問診療医に連絡することで、本人の希望に沿った対応を得ることができます。日本でもvoluntarily stop eating and drinkingが静かに普及し始めているようです。末期癌などの患者さんが、治療、食事を拒否し、睡眠薬により、徐々に死に至るような方法です。
結局は本人の意志でしょう。
家で看取ると言っても、医師に診察してもらわないと、死亡診断書が出ません。それで慌てて、救急車を呼び、それを受けた医師は、蘇生をしてしまうという図式です。実際のところ、蘇生してどこまで回復するかは蘇生の時点では不明です。悪性腫瘍の場合を除いて。ただし、あらかじめ悪性腫瘍であることがわかっている場合には、蘇生しないようになっていると思います。医師としては、悪性腫瘍の既往の確たる証拠がなければ、安易に蘇生はやめられない。
訪問診療医が大幅に足りていないのだとおもいます。
それは医療システムの問題であって、個々の医師や、患者さんの問題ではないでしよう。