マッキンゼーを「勢い」で退職。異色の転身を遂げた華道家
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注目のコメント
最初から華道家を目指されていたら、今のようにはなれていないかも知れない。
早い段階で内なるやりたいことに気付いてしまうと、表面的でも華々しいキャリアを追うことはできなくなる。
一方で、やりたいことを実現するには、社会で認めてもらいやすい記号としてのキャリアや人脈も必要。
元物理研究者で、エネルギーの上流(石油、ガス、石炭、ウラン、再エネ)から中下流(製油、電力、製造業、モビリティ)までを網羅するエネルギーアナリストで、最近ではコオロギ繁殖業兼昆虫素材産業のエキスパートにもなった笑、私のカラフルキャリアはいかがですか。華道家の山崎繭加さんにお話を伺いました。
先日のカラフルキャリアのイベントでも、LiB松本さんから
「キャリアの語源は“荷車”、キャリーのこと。自分が歩み荷車を引っ張ってきた道の轍。だからキャリアとは“先・未来”にあるものではなく、振り返ったときにあるもの」
というお話がありましたが、山崎さんも同じようなことをおっしゃっていました。
自分の好奇心をガイドに一歩踏み出して、なんでもやってみる。一見脈絡がなさそうでも実は内省してみると「芯」が見えてくるかも、と。
やりたいことが見つからないという人が多いですよねというお話の流れで、「私だって30年以上模索していましたから、あははは」と屈託のない笑みでおっしゃる姿がとても印象的でした。「やりたいことはなんらかの形ですでにやっている」
思わずハッとさせられました。
これから生涯をかけてやりたいことって何なのだろうか、と考える機会が年齢とともに増えている中で、それを「これから新たに生み出すもの」「今までに出会っていないもの」と勝手に定義していたかもしれません。
「やりたいこと」を血眼になって探すのではなく、もっと気軽に自分が面白いと思ったことを見つけ、まずやってみる、が大事ですね。
いくつになっても本当に自分が心からやりたいことは、意外とシンプルで、答えはまだなくても、実現するのに最低限必要な材料はもう揃っているのかもしれない、と感じました。