【新】最強のプレゼンツール「手書き」を究めよう

2019/11/1
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、書家・プレゼンテーションクリエイターとして活躍する前田鎌利氏だ。
前田氏がかつてソフトバンクに在籍していたころ、あの孫正義社長(当時)のプレゼン資料作成を担当していたという話はよく知られている。そのテクニックを惜しげもなく盛り込んだ『社内プレゼンの資料作成術』(ダイヤモンド社)は、ベストセラーになった。
その後もプレゼンテーションに関する書籍を多数手がけてきた前田氏が、このたび満を持して世に問うのが、ずばり「書」をテーマにした新刊『ミニマム・プレゼンテーション』(すばる舎)である。
私たちが日ごろ何げなく書いている文字。それを「表現」の手段として意識的に使用し、瞬間的、直感的に相手の心を動かすこと──それが、前田氏の提案する「ミニマム・プレゼンテーション」だ。
その極意を、実例を交えながら全3回で紹介していく。
前田鎌利(まえだ・かまり)
書家・プレゼンテーションクリエイター。1973年福井県生まれ。東京学芸大学教育学部書道科卒業。5歳から書を始め、独立書家として活動しながら光通信、J‐Phone、Vodafone、ソフトバンクに在籍。2010年、孫正義氏の後継者育成機関「ソフトバンクアカデミア」の第1期生として選考され、初年度1位の成績を修める。2013年にソフトバンクを退社し、未来へ書をはじめとした日本の文化を継承していく「継未‐TUGUMI‐」を設立。全国700人を超える生徒が通う教室を経営している。書家として国内のみならず海外でも精力的に活動する。

「日常のプレゼン」を意識せよ