1年間充電不要の実現? 次世代高速光通信でNTT、ソニー、インテルが連携
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注目のコメント
”今後参画企業を募集し、来春に設立、2030年頃の実用化を目標に掲げる”
Ericsson、Qualcom、Sonyなら、おおっ!ってすなおに喜べるけど、とりあえず10年以上先というざっくりスケジュール+日本企業らしい図で、ワクワク感はかぎりなくゼロに収束していきました泣この図は、ちょっと誤解を招くし、間違っている可能性がありますね。
携帯端末が行っているような無線通信を光通信で置き換えるという話ではなく、
・光伝送のオール光化(中継機など)
・端末間の光通信化
・システム内のチップ間通信の光化
・チップ内のコア間通信の光化
のように、有線の電気的な信号のやり取りを光化しようとういことだと思います。
例を2つだけ。
いま、長距離データ伝送は光通信で行われていますが、光が減衰してしまうので一定間隔でリピータを入れる必要があります。その時、光だけで行うのは難しいので現状は光信号→電気信号→増幅・信号補正→光信号という変換を経ている事によりエネルギー消費と遅延が発生します。それをなくす研究はここ20年くらいはなされているはず。
また、チップ間通信やチップ内通信を見てみると、いまは電気信号が用いられています。金属による配線だと配線間干渉、遅延、消費電力の問題があります。「電気なのだから光の速さで進むはずで遅延はないだろう」と思われるかもしれませんが、RとCがあると不可避的に遅延が生じます。Rは金属そのものから、Cは配線間や配線・基板間で生じます。また、配線の充放電のために多くの電力を消費しているのも事実。それを光通信に置き換えたいという話かと。題名がミスリーディングなのがやや残念ですね.電力って別に通信にのみかかっているわけではないので,ディスプレイを利用している限り,さすがに1年間充電不要にはならないかと.
一方で,ちょっとまだイメージ掴みきれていませんが電磁波から光へのシフトというのは面白いです.
例えば,電磁波だと情報のやり取りはアンテナや回路の配線など,主に金属で行います.一方光になると,レンズや光ファイバなんかを見てもわかるように,ガラスやプラスチックと言った絶縁体になります.エネルギーロスの根本原理の部分がシフトすることになるはずで,今後どういう未来が実現されるのか楽しみです.