【3分解説】泥沼ブレグジット。期限「3度目延期」のポイント

2019/10/31
混迷極まる協議は「再々延長戦」へ──。
10月31日が協議の「締め切り」だったはずのイギリスのEU(欧州連合)離脱(ブレグジット)問題。だが、いまだ着地点すら見えない状況だ。
イギリスとEUの間で10月17日、新たな離脱協定案について合意したものの、英国議会で承認が得られず、協議期限を2020年1月31日まで延期することになった。
離脱期限の延長は今回で3度目。次の焦点は12月12日に行われる総選挙となる。
2016年6月23日の国民投票からはや3年4カ月。この間、先行き不透明なイギリスの情勢に産業界は振り回されてきた。
では、イギリスがEUを離脱することで産業界にどんな影響があるのか、またズルズルと協議が長引くと経済にどんな影響が及ぶのか。
素朴な疑問を基にポイントを改めておさらいする。
イギリスのボリス・ジョンソン首相は10月17日、EUとの間で離脱協定案をとりまとめた。