【迫真】リクナビ「内定辞退率」問題は、こうして引き起こされた

2019/11/4

王者リクナビ「存亡の危機」

ビジネスの世界では結果が全てだ。どれだけ奇麗事を並べても、最終的に利益を生み出せなければ評価されることはない。
しかし一方で、結果さえ良ければ何でも許されるわけでもない。
今年8月に表面化した「内定辞退率」問題は、リクルートにそんな教訓を残した出来事だった。
リクルートHD傘下のリクルートキャリアは、就活生向けの総合ナビサイト「リクナビ」などの行動データから、学生の内定辞退率を算出。トヨタ自動車やりそなホールディングスなど、計38社にデータを販売していた。
DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)フォローと呼ばれたそのサービスは、2018年3月から試験的に販売が始まり、まだ一部の大企業にしか販売が許されない限定的な商品だった。
(写真:ロイター/アフロ)
サービスの評判について、リクルートキャリアの営業スタッフはこう振り返る。