[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。S&P総合は過去最高値を更新したほか、ナスダックも最高値に迫った。米中通商合意への期待や、米連邦準備理事会(FRB)が今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを実施するとの観測が株価押し上げに寄与した。

マイクロソフト<MSFT.O>が2.46%上げ、最大の押し上げ要因になった。米国防総省は25日、100億ドル規模のクラウドサービス契約を同社と結ぶと発表した。

S&P総合は0.56%高の3039.34で引け、7月26日以来の高値更新。一時は3044.08まで上げた。ナスダックは最高値まで5ポイント弱、ダウ平均も終値の最高値まで1%以下の水準に迫った。

トランプ米大統領はこの日、中国との通商協議について、予定より早くかなり大きな合意に署名する可能性があると述べた。ただ、具体的なタイミングについては明らかにしなかった。

グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者(CIO)は、決算シーズンや今週のFOMCが終われば、通商協議に関心が集まるとし、「年末までの国内外の経済指標から、徐々に前向きな変化が継続して確認できるかが重要だ。実際に成長が底打ちして改善し始める事実を確認したい」と話した。

CMEグループのフェドウォッチによると、金利先物市場が示す米利下げの確率は94.1%で、先月の49.2%から大きく上昇している。

リフィニティブによると、決算発表を済ませたS&P総合500種構成企業204社のうち利益が予想を上回ったのは78%超に上っている。第3四半期の利益は2%減と予想されている。

今週はアップル<AAPL.O>、スターバックス<SBUX.O>、メルク<MRK.N>などが決算を発表する。

個別銘柄ではAT&T<T.N>が4.28%高。取締役会メンバーの追加や、来年に最大100億ドル規模の非中核事業を売却することなどを含む3カ年計画を発表した。

ティファニー<TIF.N>は31.63%上昇。仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)<LVMH.PA>が同社に買収を提案した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.28対1の比率で上回った。ナスダックでも1.83対1で値上がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27090.72 +132.66 +0.49 27040.3 27167. 27028. <.DJI>

3 88 71

前営業日終値 0.00

ナスダック総合 8325.99 +82.87 +1.01 8285.77 8335.5 8285.2 <.IXIC>

6 7

前営業日終値 8243.12

S&P総合500種 3039.42 +16.87 +0.56 3032.12 3044.0 3032.1 <.SPX>

8 2

前営業日終値 3022.55

ダウ輸送株20種 10853.36 -3.05 -0.03 <.DJT>

ダウ公共株15種 854.55 -12.37 -1.43 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1677.57 +28.90 +1.75 <.SOX>

VIX指数 13.13 +0.48 +3.79 <.VIX>

S&P一般消費財 954.33 +3.57 +0.38 <.SPLRCD>

S&P素材 366.38 +1.05 +0.29 <.SPLRCM>

S&P工業 664.12 +1.69 +0.26 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 625.95 -1.14 -0.18 <.SPLRCS>

S&P金融 477.97 +2.38 +0.50 <.SPSY>

S&P不動産 241.66 -2.63 -1.07 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 436.14 -2.73 -0.62 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1076.07 +11.06 +1.04 <.SPXHC>

S&P通信サービス 172.68 +2.00 +1.17 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1473.62 +18.40 +1.26 <.SPLRCT>

S&P公益事業 321.23 -4.26 -1.31 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.11億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 22930 + 160 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 22875 + 105 大阪比 <0#NIY:>