[ワシントン 28日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング<BA.N>のデニス・ミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は29日に予定される米上院商業委員会での証言で、2件の墜落事故で計346人が死亡した「737MAX」機を巡り、同社が「間違いを犯した」と認める見通し。ロイターが報じた証言原稿の内容がその後公表された。

ミューレンバーグCEOは「これら墜落事故から多くを学んでいる。ボーイングが間違いを犯したと認識している」と認めた。

また、犠牲者の遺族に深い弔意を示すと同時に、再発防止を確実にするため737MAX機に改善を加えたと説明。機体の失速を防ぐためのシステム「MCAS」が2件の墜落事故で問題になったことに言及し、同システムに大幅な安全装置を加えたことで「事故と関連のない、発生の可能性が極めて低いリスクの可能性も排除される」とした。

737MAX機の運航停止解除については「当初の予想よりも長い時間がかかっている」としつつも、「われわれはしっかりと対処することに注力しており、運航再開のタイミングは米連邦航空局(FAA)が呈するすべての疑問の解消にかかっている」との見方を示した。

その上で「当局は最も厳しい基準で審査して初めて運航再開を認めるべきだ」とし、運航再開後の737MAX機は「最も安全な航空機の1つになる」との見方を示した。

30日には下院運輸経済基盤委員会で証言する。

※内容を追加しました。