EU、英離脱期限の「延長」を決定
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イギリス議会は離脱延期申請することを政府に要求するが、イギリス政府は法律が要求するから申請するだけで、自分にそんな気はないと言っている。再交渉には応じないと言い続けたEUですから、普通の感覚なら、それなら出て行けとイギリスを見捨てていい局面じゃないのかな・・・ EUの交渉相手は英国政府であるはずなのに、英国政府の意思を無視して政府が嫌々出したサインなしの申請に縋りついたように見えなくもありません。EUにとってイギリスは大事な輸出先。EUが足元を見られているように感じないでもないですね。ン? いかん (;・∀・) 素面の時に落ち着いてもう一度考えます ^^;
今回の延長にフランス等が同意するには、総選挙などを条件に課していました。
これでUK(英)は総選挙が義務化されます。もっと言えば、決められないUK議会を変える必要に迫られます。12/9か12/12かはともかく、UKは今の「決められない議会」を変える最後のチャンスを貰った、と言えるでしょう。もう解散に賛同するしかありません。2/3の合意が必要とはいえ、日程の数日くらいは与党としては譲歩してでも解散を可決する必要があります。
もっと言えば、「EUと取り決めた案を飲むこと」での離脱でジョンソン(兄)首相は過半数を取れるか、が焦点になります。このたった1つのことを出来なかったので、3回も延長を余儀なくされた、このことをUK有権者は理解する必要があるでしょう。
だからこそ、コービン労働党はここで闘いにくくなります。自由民主党のように残留への再投票とかならともかく、コービンはここで労働党を「どの案で」まとめるか、団結できなければ単なるお邪魔でしかありません。これまで避けてきた、「労働党はどうするのか」が問われます。
ところで、この形に持ち込めたのはある種正解だったのかもしれません。
半月前の段階で(できたとして)解散してしまえば、Brexit党は5月の勢いそのままにまだかなりの勝ち目があったことでしょう。
しかし、今回のこの合意案を盾にジョンソン(兄)が保守党として闘えることで、Brexit党はある意味お株を奪われた形になります。
ところが、この法案が可決したあとも議員としての任期は続きます。その他を白紙委任する危険性を考えれば、あの党が機能しない形にすることは大事だったはずです。
かつてメイ前首相は妥協の重要性を説いていました。そのことを見せない中での妥協が、本来は求められていたのかも知れません。寛容。ヨーロッパは本当に熟成された社会だと感じます。
長い戦いの歴史から何をしたら危ないかをよくわかっています。EUという組織も問題はあるものの国境を薄くするという壮大な実験です。どうすれば争いが起こらないのか。見習いたい。