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食糧問題、環境問題、インフラ、医療など、社会が抱えているディープな悩みを解決する、大きなインパクトをもつ「ディープテック」が注目を集めています。ウェブサービスなど軽めのビジネスに対して、時には大学や研究機関が培ってきた研究成果等を使うことも特徴とされています。

今年9月に「ディープテック」の本を発売したリバネス代表の丸さんは、とりわけ東南アジアの各国にまたがる、さまざまな社会問題(ディープイシュー)とセットで、新しいソーシャルインパクトをもたらす技術やスタートアップに投資をしています。

話題の本のエッセンスを語ってもらったインタビュー、ぜひご一読ください。
とても面白い書籍なので購入しようと思う。ただDeep Techの使われ方がちょっと違う気がしました。
こちらの記事からの引用によると下記のように定義されています。

https://www.dhbr.net/articles/-/5596?page=2

 ・最先端の科学技術、または研究開発を基礎とした技術がある。
 ・実現までに高いスキルと非常に多額の投資額と長い時間がかかる。
 ・多くの場合、具体的な製品・サービスが見えていない。
 ・成功した場合のインパクトが非常に大きく、破壊的ソリューションとなり得る可能性を秘めている。

もちろん社会の課題であるDeep Issueを解決するのは大切なことですが、そこだけがポイントなわけでもないかなと感じました。
言葉の意味の議論をするつもりは全くなく、このコラム自体もとても興味深い内容だと思います。
「ディープ」なテクノロジーというか、ローカルな需要と環境、伝統を生かした技術の開発、という話かと思います。「ローカル・テック」だと別のイメージになりますから、もっといい言葉が無いかと思います。
 アラスカのイヌイットの人々がサケの卵(イクラ)を食べる習慣が無くて、全部捨てていたのを、日本の商社が輸入するようになった、という話がありますが、ある地域では有り余っているものでも、よその地域に持っていくと売り物になる、ということはまだまだあります。
 現代では、欧米の社会が圧倒的に支配的なモデルになっていて、街並みから産業、政治制度、軍隊まで、欧米と同じものを揃えないと先進的な近代国家とは見てもらえません。しかし、アジアや中東、アフリカの国は、そのためには多くの資材や商品を輸入しなければなりません。
 アラビア半島の砂漠に欧米風の近代都市を莫大なコストをかけてつくることが、本当に合理的なことなのか、再考する余地は大いにあります。原材料にしても、完成後の街並みやインフラにしても、その土地にあったあり方というのがあるのではないか、ということは、設計・建築の研究においてもまだまだ再検討する余地があります。東南アジアで竹を使った建築の試みとか、そういうのはずいぶんありますが、ゴミになっているものを資材にして、欧米とは違う街並みやインフラをつくる、それが社会的にも経済的にも合理的である、という可能性はまだまだあると考えられます。
 東南アジアの大学なんかは、世界大学ランキングで評価されるような工学や物理学、生化学の土俵だと到底欧米の大学には及ばないので、こういうローカルな独自技術の開発に力を入れているところが多いですね。そういうところも、もっと成果を上げて行けば、学術を評価する基準も変わっていくでしょう。
ディープテックという名前はディープラーニングの系統をイメージさせますが、実際は深刻な問題(ディープイシュー)を解決するテクノロジーですから、イシューテックですね。

プロテイン豊富なジャックフルーツで人口肉を製造し、宗教的戒律をもクリアする例、石油燃料廃棄物でアスファルトの代用ブロックを作成する例、人体のろ過機能を応用した空気清浄機など興味深い例が紹介されています。

以前、青学の岸田一隆先生の著書で、人口増加と生活水準向上により環境消費が持続可能な水準を超えているものの、江戸時代の生活に戻せば解決するものではない、という指摘がありました。
テクノロジーを便利さだけではなく、環境負荷を減らす方向で活用していくディープテックは非常に大切です。
本書籍、講読しました。

「ディープテック」の定義を簡潔に言うと、下記です。
・社会問題(ディープイシュー)の解決を実現する技術
・採用される技術は、「ハイテク」を追求するのではなく「眠れる技術/枯れた技術」も活用される

昨今注目される「サステイナブル」領域とも相性が良いテーマでもあります。

本書では特に、新興国のローカルな課題を日本の既存技術で解決することへの可能性を示唆しています。また、第3章では具体的な海外事例が多く載っており、そちらが特に面白いです。

いずれにしても、「ディープイシュー」の選択/設定がキーになるので、そこへのアプローチをどうすべきか、という点において考えさせられました。

---(以下、書籍についての補足)---

【章構成】
1. ディープテックとは何か
2. ディープテックの系譜を知ろう
3. 海外で沸き起こるディープテック旋風
4. 日本の潜在力はディープテックで開花する

【ディープテック領域の定義(テクノロジー×分野)】
・テクノロジー(5領域):AI/ビッグデータ、バイオ/マテリアル、ロボティクス、エレクトロニクス、センサー/IoT
・分野(5領域):アグリ(農業)/フード(食料)、エコ(環境)/エネルギー、ヘルスケア(健康)、メディカル(医療)、マリン(海洋)/スペース(宇宙)
→これらの組み合わせで多次元的に存在

【ディープテック事業の特徴】
・SDGsのような地球規模の課題を技術やアイデアの力で儲かるものに変え、持続的に自走可能なものにしている。
※SDGs=2015年9月の国連サミットで採択された国際目標/Sustainable Development Goals
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/
おお、丸さん!数ヶ月前フィリピンにもお見えになり、フィリピン人のグループによるピッチプレゼンテーションを主催されていました。

記事を読むとマレーシアやインドネシアのように宗教的、人種的に制約がある方がビッグイシューの質が深くて面白く感じます。思い起こすにフィリピンもソリューションをいろいろ披露していましたが、問題がザクっとしていて解決方法もハイテクを利用するまでではなかった。問題の深さxローテクxハイテクの組み合わせが、最新の「ディープテック」になるのでしょう。引き続き追いかけたいイシューです。
著書も拝読しました。

課題を解決するために技術を使う。その課題が本質的なものであるほど、ニーズも大きく持続的なビジネスになる。用いる技術は、目的さえ達すれば先端のものである必要性はないし、むしろ枯れた技術の方が活用は容易…

言われてみればなるほど、という話ですが、課題の発掘に適した地として東南アジアに目を付け、投資やビジネスを展開されている、その行動力が素晴らしいですね。

大学も技術だけでなく、課題を見つけ、掘り下げる部分、社会科学や人文科学の部分でも能力を発揮して貢献することが必要ですね(やはり言うは易し系ですが…)
ムスリムが豚肉NGなど文化的制約がある国に対して、人口肉で挑むというのはとても面白い。それぞれまた違った制約が出てくるのだと思いますが、新たなマーケットの可能性がありますね。
社会課題をテクノロジーで解決する。人間社会をもっとより良いものにする。こういうの個人的に大好きです。
これリバネスの丸さんを取り上げた記事だったんですねー。そうは思わなかった。そういうのがわかるようなタイトルにしても良かったのでは。