• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

トランプ大統領、「イスラム国」指導者が死亡と発表-米軍の急襲作戦

337
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

注目のコメント

  • badge
    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    米軍の特殊部隊(デルタ)がシリア北西部イドリブ県で作戦を行ったことは確実です。バグダーディーは追い詰められて自爆したと見られます。
     この地域(トルコ国境から5キロ)は、トルコ軍が駐留しており、バグダーディーはトルコ政府の庇護下にあったと見られます。トルコ政府は、イスラーム国を名乗る勢力をコントロール下に置き、いずれ外交政治のカードに使うべく、庇護下に置いていたと考えるのが妥当でしょう。
     かつてパキスタン政府(軍情報部)は、アル=カーイダの最高指導者ウサーマ・ビン・ラーディンを何年も庇護下に置き、首都のすぐ近くに匿っていました。最後は、外交政治のカードとして、米国政府に差し出しました。オバマ大統領は、彼の殺害をもって「テロとの戦い」の勝利とし手柄にしました。イスラーム世界の政治では、こういう複雑怪奇かつ姑息な謀略を実際にやるので、陰謀論が流行り、民衆もそれを信じ政府を信用しません。
     米軍による作戦は、1週間前に決定したとのことですが、トルコ政府は、数年間の念願であったシリア北部への進駐とトルコ人勢力掃討のゴーサインを米国から得るにあたって、トランプ大統領に、「バグダーディーの身柄」というカードを差し出したのでしょう。トランプ大統領の唐突なゴーサインには、この取引があった可能性が非常に高いです。トランプ大統領は、この作戦を自身の手柄として喧伝するでしょう。トルコ政府がバグダーディーを匿っていたというのは、国際的に糾弾されてしかるべきことでしょうが、トランプ大統領との取引によって、お咎め無しになるでしょう。トルコ政府は、絶妙のタイミングでカードを切ったといえなくもありません。
     アブー・バクル・アル=バグダーディーは本名ではなく、カリフ(世界中の全ムスリムの政治的首長)を称するに際して、7世紀の初代カリフと同じ名前を名乗ったものです。本名は、イブラーヒーム・アッ=サマライ。イラク人で、イスラーム法学とクルアーン学で博士号をとった学者でした。アル=カーイダに参加し、組織を割って、イスラーム国を名乗る組織を創設しました。軍事作戦は、チェチェン人やイラク・バース党のプロたちに任せていました。統治における様々な立法や、税制(異教徒からの取り立てを含む)、数多くの刑罰(異教徒や彼が異端と見なした宗派、彼に対する反逆者の大量処刑を含む)には彼の意向が強く働いていたと見られます。


  • 暦オタ・ガジェオタ・ミリオタ・時々謎のPro Picer

    昨日バグダディ暗殺を実行したのは陸軍の第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊(デルタフォース)。
    場所はアレッポの西50キロにあるイドリブ県のバリシャ村で、トルコ国境から5キロしか離れていない場所です。
    ヘリコプターから降下した米急襲部隊の攻撃の後、バクダディは自爆ベルトを起動させ自爆。二人の妻も銃撃戦で死亡。
    子供達は捕虜となったようです。
    米特殊部隊には負傷者はなしとのこと。

    もし報道が事実なら、場所と状況から考えて、バグダディ容疑者はトルコもしくはその配下の勢力が匿っていた可能性を排除しきれません。
    ISISの黎明期にトルコなどがその後ろ盾であったことは公然の秘密で、その後も影で何らかの関係が続いていたとしても不思議ではないと思われます。
    察するに先日の平和の泉作戦で、アメリカとロシアの仲介によりシリア国境地帯全域からクルド人を追いやることに成功したことで、イスラム国はもはや用済みになり、トルコとしては先日のトランプ大統領のディールに対する対価を支払ったということでしょう。

    又先日のクルド地域からの米軍撤退以降、蜜月だったはずのトルコとイランの関係も急速に悪化しています。
    トランプ大統領とエルドアン大統領のシリアを巡るディールの中味は、アメリカがクルドの支援を止め撤退する代わりに、トルコはイランと距離を置き、同時に米軍駐留の大義名分の役割を果たしていたイスラム国の指導者、バグダディの首を差し出すということだった可能性があります。
    恐ろしい話ですが、外交的には完璧なディールと言っていいでしょう。

    本当に恐ろしいのはトランプなのかエルドアンなのか、プーチンなのかアサドなのか。
    長らく中東情勢をウォッチしてきましたが、概して中東の政治というのは、基本的にこういう魑魅魍魎の世界です。

    (追記)
    改めて場所を見てみると、トルコの国境の街レイハンルからイドリブの反政府軍への補給路である四十五号線のバルエルハバ検問所のすぐ南ですね。
    やはりトルコが全く知らなかったというのは、ないだろうと思います。


  • badge
    ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE, ロンドン大学) 客員研究員

    トルコは庇護していたバグダディーを米国との取引に使い、シリア侵攻の後、クルド人についてはロシアと取引。米国はバグダディーを討ち取ることで、撤兵の口実としたのか。クルド人、反政府シリア人勢力、ISILの犠牲の上に、米露土シリア間の妥協が成り立ったことになる。国際政治とはとても冷徹なものだと思うが、東アジアやイランでは日本もいずれこういった現実に直面することになるのだろう。特にイラン情勢をめぐっては、欧米とイランの間に立つというやり方で切り抜けられるのだろうか。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか