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>「ドローンは、航空機や弾道ミサイルと比べて小さすぎて、レーダーに映らない。」

いやいや、そんなことはないです。
そんな簡単にレーダーが突破できるのだったら、誰もステルス戦闘機なんて作りませんて。
ステルスドローンでもない限り、もちろんちゃんとレーダーには映りますし、逆に低速なだけに迎撃も極めて容易です。

事実ヒズボラのドローンはほぼ100%イスラエルにシャットアウトされてますし、史上初めてドローンの波状攻撃を受けたロシアのフメイミム空軍基地にしても、以来しょっちゅうシリア反政府軍のドローン攻撃を受けていますがこちらも大きな被害は出ていません。

問題は、そういうことではなく、フーシがサウジに大打撃を与えた自爆ドローンは、ドローンというより激安巡航ミサイルと言うべきもので、発見することも撃ち落とすことも普通にできるけど、数で攻められると防御側のコストパフォーマンスが極端に悪くなりすぎるということなのです。

例えばサウジのアブカイクとクライスへの攻撃ではドローン20機以上、巡航ミサイル12発が使われましたが、そのうち着弾したのは17発です。
つまり半数近くは打ち落としたものの、残りは防空網が対処しきれなかったということになります。

飽和攻撃への対処というのは、少数精鋭を旨にした軍隊はどうしても物理的に対処に限界があり、その意味で極端な少数精鋭主義をとり、軍事ドローンにおいては世界的に大きく出遅れている日本も人ごとではないのは事実だと思います。
おお、部谷さん!
いまや軍事ドローンの専門家としてすっかり有名になりましたね。