【三浦瑠麗】自民一強時代の政治の読み方

2019/11/5
日本では、自民党一強が続き、その対抗馬となる強力な野党がいないと言われている。
対して欧米などの先進国では、リベラルと保守の二大政党が政権を巡って熾烈に争ってきた。アメリカならば民主党と共和党、イギリスならば労働党と保守党、オーストラリアなら保守連合と労働党といった具合だ。
しかし、日本では、保守の自民党と対等に争うリベラル政党が育たず、自民一強の状態が続いている。
なぜ、日本ではリベラル政党が育たないのか。その理由を、新進気鋭の国際政治学者である三浦瑠麗氏に解説してもらった。
三浦瑠麗(みうら・るり)/山猫総合研究所 代表
国際政治学者。1980年神奈川県生まれ。東京大学農学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。東京大学大学院法学政治学研究科修了。博士(法学)。専門は国際政治。著書に『シビリアンの戦争』『日本に絶望している人のための政治入門』などがある。
成長を信じるのがリベラリズム
──そもそも、リベラリズムとは何なのでしょうか。
だいぶ大きなご質問ですね。ごく簡単に申しますと、リベラリズムとは、自由と進歩を尊ぶ概念です。「私たちは進歩を信じ、目指すべきだ」という規範的な議論がその根底にあります。
多様性や寛容さなど、新しくリベラリズムに加わった要素は全て、この「進歩」の概念の中に包摂することができます。