テスラ効果 - 今、ドイツ車の中古市場が崩壊し始めている
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EVが今後ソフトウェアが主戦場になるといっても、コネクテッド領域を除いたテスラのDXはまだ緒についたばかりか、勘違いしている部分も有りそう。
本来ならリコールとなるようなバッテリー起因の不具合を、マネジメントシステムのアップデートでSOHを下げるといった、いわばリコール隠しもしています。それでも充電時にバッテリーの温度を上げて、充電によるバッテリーの劣化を抑えつつ高速に充電するなどのユーザビリティの向上もしていたりしますが。
一方で、日本の製造業は自社のデータを囲い込んだまま何も出来ずに自然死してしまう恐れも。日本の多重下請け構造のソフトウェア開発のままでは、内製化やスクラム/アジャイル開発でデータ・バーチュアス・サイクルを回して顧客に対する仮説を高速で検証する、デジタル・ネイティブなGAFAなどの海外勢に勝てる見込みもありません。
ハードウェア機能のソフト化から、デジタルなデータを活用したサービス提供までひとつながりに考えられる経営者が日本のメーカーにどれだけ居るか?理由も分からず、組込ソフトウェアの品質管理強化一辺倒でなく、機能安全上重要なモジュールとサービス提供モジュールに切り分け、冗長化してフェールセーフに持って行くソフトウェアと、顧客の使い方をデータから把握して随時更新するソフトウェアを開発していかなければならなくなるでしょう。
生産工程だけのカイゼンから、あらゆる工程でのデータとソフトウェアでのカイゼンにシフトしなければならない。まさにその通り。自動車はハードの戦いからソフトの戦いへ
Teslaを電気自動車というハードウェアを作っている会社ととらえるよりも、Appleのようにハードウェアとソフトウェアを垂直統合したプロダクトを作っている会社だと捉えるべきです。確かにニューヨークでもトロントでも多くのモデル3が走ってました。先日、モデルXを試乗させていただいたのですが、乗り物としての快適さ、特に独創的な空間の作り方とエアサスの出来の良さ、制御ソフトウェアの先進性に感心しました。
またパフォーマンスモデルでしたのでその加速力には驚嘆でした。ただ、モデルXはかなり高価な車ですから、そう考えると内装の質感や足回りの出来に不満を感じました。
しかし、モデル3のプライスレンジだと、内装の素材や質感にそこまで求めないと思うのでミドルクラスでは圧倒的に魅力的な一台だと思います。このセグメントはまさにBMWの3シリーズやベンツのC、AudiのA4というミドルセグメントセダンの牙城ですから、この記事の通りだと思います。
私も実用車が必要な時はモデル3か再来年に出ると言われるモデルYあたりが欲しくなりそうだなと感じました。ミドルサイズのSUVは同じくジャーマン3のドル箱ですから、モデルYには戦々恐々としているのではないでしょうか?
ただし、他のメーカーもこのEVシフトが明確な流れの中でただ指を加えて見ているとは思えません。事実、ボルボのiPaceやポルシェのタイカンの出来も素晴らしいようです。このままテスラ一強が続くかと言われると私は懐疑的です。
また、モデルXに乗った感想として、先進性を武器にミドルクラスは駆逐できても、アッパークラスの高級車は、歴史を含めたブランド、手触りや匂いなどを含めた感性の世界なので、合理的なテスラがそのレイヤーにいくにはまだまだ時間がかかると思いました。