絶対的スピードないと機会失う=EV向け先行投資で永守日電産会長
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車載モーター関連を事業成長の柱に据えるだけに、EV化を機にシェアを取る、そのために十分なキャパを用意することは必須と考えているのでしょう。目先の利益を多少犠牲にしても需要の顕在化を待ち構えるということになるかと思います。同社の株価は決算発表後上げており、中長期的な視点に立って好意的にみているのだと思います(増配と自社株買いの枠が残っていそうなこともあるでしょうが)。
P15-16をご参照。
https://jp.reuters.com/article/nidec-idJPKBN1X30AV?il=0闘将(勝手に呼んでますが)永守会長は勝ち続けてくれると信じておりますが、EVに経営資源をシフトし過ぎる事にはリスクを感じます。
EVの市場が伸びていると言っても昨年の世界の総販売台数は200万台に満たない。しかもそのうち中国市場が60%を占めている。その中国市場が急激に鈍化しています。実は中国はガソリン車では市場を取るのは難しいと考え、EVに大きく舵を切った。都市部ではガソリン車の購入規制までひき、同時にEVには巨額の補助金をつけた。つまりお決まりの共産党による作られた経済だったわけです。しかし昨今の米中経済戦争により経済と財政が打撃を受け、補助金等の施策が維持できなくなった。
参考情報は以下サイト
https://jp.wsj.com/articles/SB11588140412100604850204585575621409840214
最大の中国市場が縮小する事に加え、やはり車の市場は米国や中国など、国土の大きい国になる。しかし長距離走行を安価に実現するにはまだ時間がかかるらしい。さらにはトランプがEVを推すとは思えない。
以上の事から大方の試乗の予想程はEVは伸びないと思います。EVの中核部品であるトラクションモーター(内燃機関のエンジンに替わる駆動力を生み出すもの)のシェアup目標も驚異的なものだと思います。→現在推定4%から2030年に35%
そして完全機電一体型も2023年の開発目標としています。
EVが中国で消極的ニュースもありましたが、世の中の流れが、一気にEVに動いている以上、もはやスピード勝負です。躊躇ってはいられないと思います。
たった1ヶ月の量産の遅れが、シェアに大きく影響するのが、EVの世界になりそうです。その向こうに崖があろうと、進むしかない、そういう決断ができるかどうかが、勝負です。
脱CO2の潮流に乗るのは、今でしょう!
https://www.nidec.com/-/media/nidec-com/news/2019/0412-02/190412-02.pdf