吸収合併に新規ビジネス。過熱する「大学サバイバル戦争」

2019/10/29
「経営難」の大学の憂鬱
スティーブ・ソーセットにとって、数字は厳しい現状を示していた。
業績は低迷していた。「新規顧客」の獲得数は10年ぶりの低水準に落ち、2015年から20%近くも低下した。2016年には1400万ドルの赤字を計上した。
厳しさを増す市場の状況からして、問題の解決にはかなり思い切った手を打つ必要があった。経費を削減することもできたが、「この業界」では簡単にはいかず、業績の下方スパイラルを加速するだけに終わる可能性が高かった。
競合相手との差別化を図るため、最高経営責任者であるソーセットは事業を縮小するのではなく、拡大する必要があると判断した。
そこでソーセットは、拡大のための古典的な手段を取った。より厳しい状態にあるパートナーを見つけたのだ。合併すれば、新たに数百人の顧客を確保し、規模の効率化によるコスト削減が可能になる。
ソーセットは、オレゴン州セーラム市にあるウィラメット大学の学長だ。
(Otto Steininger)
年間15校もの大学が破綻する時代