【ゼミ開講迫る】対話を通じて、組織のナラティヴの溝に橋を架ける

2019/10/24
NewsPicksアカデミアでは、秋学期ゼミで「組織を動かすストーリーテリング」を開講します。

プロフェッサーは、名だたる企業がメンタリングを希望する、いま最も注目の経営学者である宇田川元一氏が務めます。
「なぜ部長はわかってくれないのか」「なぜメンバーは自分についてきてくれないのか」──。
組織の力をまとめあげて成果を上げることが役務であるミドルマネジャーなら、このような壁にぶつかってしまう経験は一度や二度はあるだろう。
チームをゴールに導いていこうにも、メンバーがついてこなければ戦略は頓挫してしまう。その根底にあるのは、職場における上司と部下の、あるいは自組織と他部署の「すれ違い」に他ならない。
しかし、たとえすれ違いに気づいたとしても、なぜ我々はこの「わかりあえなさ」をうまく解消することができないのだろうか?
本ゼミでは、『他者と働く--「わかりあえなさ」から始める組織論』(NewsPicksパブリッシング刊)の著者である宇田川元一氏が、企業・組織内の問題や組織内に起きがちな誤解を解き、事業や組織の目指したい方針、ありたい姿に向かって相互理解を深めながら、組織全体の推進力と対話力を上げていくための「組織を動かすストーリーテリング」を伝授する。
講義とワークショップ形式の組み合わせで、理論的背景と実践方法について体得することを目指す。
自分とは異なる他者の理解、組織に根深く残るコミュニケーション課題を解消していくスキルは、今後マネジメントに必須なスキルとなるはずだ。

宇田川元一氏からのメッセージ

対話を通じて組織のナラティヴの溝に橋を架けていくには、どうしたら良いのでしょうか。
先日出版した『他者と働くーー「わかりあえなさ」から始める組織論』を(NewsPicksパブリッシング)通じて、多くの方が適応課題に向き合うことの重要性について、実感を持って感じていただいている手応えを感じています。
しかし、具体的にどこから手を付けていこうか、特に、マネジャークラスで組織の部門間、上下間、組織の内外の対立に日々向き合う方々にとっては、頭の痛い課題でもあると思います。
そうした方のために、今回NewsPicksアカデミアのゼミとして、「組織を動かすストーリーテリング」と題して、対話の実践を学ぶ時間を持ちたいと思います。
実は、組織におけるストーリーテリングの研究を知ったのが、ナラティヴ・アプローチとの最初の出会いでした。
そこから、背後にある医療や臨床心理など、対人支援の領域で主に展開されてきたナラティヴ・アプローチの広がりを改めて深く学ぶようになり、企業経営の文脈との接点をより確かなものにしようと研究を行ってきました。
今回、ゼミを通じて、組織の適応課題に向き合い、実際に動かしていくために、ストーリーテリングを切り口にみなさんと一緒にじっくりと考える時間を持ちたいと思います。
自ら何か変革を始めたいと思う方に是非ご参加いただければと思います。

こんな人に向いています

・「事業会社」や「行政機関」で経営層、エグゼクティブ、管理職など、組織のマネジメントに関わる方
・事業企画、人事など組織開発に関わる部署の方
・離職率が増えた、組織内の問題・トラブルが多発しているなど、組織課題の抜本的な解消が必要と 感じている方
・成長する組織において、意図的なコミュニケーションが必要となる場面、組織や事業の変革が求められるタイミングの方
・社員一人ひとりからアイデアやイノベーション創出ができる風土づくり、組織改革をしていきたい方
※宇田川元一氏の書籍『他者と働くーー「わかりあえなさ」から始める組織論』を読まれた方のみを、本ゼミ選抜の対象といたします。
ゼミ初回は11月13日(水)に開講。カリキュラムなど詳細はこちらをご覧ください。
現在、こちらのゼミも募集中です

・安田雅彦「戦略人事プロフェッショナル養成講座

・佐々木紀彦「人生を変える編集思考

・鳩山玲人「最先端のコンテンツ&ブランド戦略

・佐々木康裕「D2Cが変えるビジネスの未来

・本間充「戦略的データサイエンス入門

・麻生要一「新規事業の超・実践論