銀行・証券を不適切営業に走らせる、顧客の「無理な注文」4パターン
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ここ1年ほどでFiduciary Dutyという言葉を金融庁が使い始め、顧客の利益を最優先で保護するという監督方針がより強化されています。
顧客の利益は結構なのですが、金融商品というのはどこかに必ずリスクが存在するわけで、損しない金融商品なんてないのだという前提知識が欠如している人たちを甘やかす結果となってます。
結局『言った、言わない』の話になり、それを避けるために重要事項説明がどんどん長くなり、それが顧客の最大利益だということになってます。
ほんとにそれで良いのかな、と素直に疑問に思います。「安全にx%の利回りで、、、」という客の言葉をニーズと言って良いのか? 金融知識が十分になく「なんとなくそのくらいの金利欲しいな。でもリスク取りたくないな。」程度の会話は、ニーズというにはあまりにも漠然としている。 プロの目で十分説明して顧客の「真のニーズ」を確認すべき
つい先日、某金融機関の営業の人に声を掛けられて支店にお邪魔した時のことですが、その昔、個人向けの金融商品を作る部門で仕事をしていたこと、国内で投資顧問会社の設立、海外で信託会社と証券会社の経営に関わったことを伝えて仕組み物には興味がない、と言ってみた。そうしたら、資料とご提案をいくつか用意して来たが、これは引っ込めて別のご提案を考えます、と応じて私のために準備したらしい分厚い資料は見せて貰えず、そのまま面談を終えました。ひょっとして、リスクも手数料も高い提案だったかも ^^;
「安全に2%くらいの利回りで運用できる方法はないでしょうか?」という質問には、円建ての安全資産である日本国債の金利がほぼゼロである以上、リスクフリーでそれを上回るリターンを生むものはありません、という答えしかないはずです。
とはいえ、予測不能の不確実性は脇に置き、確率的に予測できるリスクを取ることは悪いことではないですし、それがリターンの源泉です。あなた任せにすると当然手数料は高くなる。美味い話とお化けは世の中に無いと割り切って、リスクとリターンの関係をしっかり判断し、上手く資産を分散するしかなさそうな・・・ ン?それが出来れば苦労はないということか (^_-)-☆