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20世紀に格差が拡大した先進国では、福祉政策とナショナリズムを掲げた勢力が急台頭しました。ヒトラーやスターリンが典型的ですが、仕事と社会保障を与え、結婚を容易にし、子どもが教育を受けられる社会を示すことで、支持を得ました。もっとも、彼らの政策は、世界大戦により社会の階層を大幅につくり直すということとセットでしたが。
 21世紀の「ポピュリスト」は、福祉政策を掲げないのが特徴です。トランプ大統領も、英国のジョンソン首相も、ドイツのAfDも、社会保障の充実を売りにしているわけではありません。彼らの主な処方箋は、反グローバル化です。自国の経済をグローバル化と切り離せば、雇用も所得も回復するので、社会保障に予算を割くよりも余程有効だ、という主張です。この処方箋は、反リベラル、ともセットになっています。リベラルはグローバル化を進める移民や難民の味方で、金持ちを世襲の特権階級にして階層を固定しようとしている、これは自分たち(白人中間層)の所得と生活を転落させることにつながる、というわけです。
 この主張は、日本や中国、韓国のような、グローバル化経済が有利に働く国ではそれほど流行らないし、欧米の国民国家を再建もしないでしょう。
 結婚も就職も、村単位の狭い共同体で人生が完結していた方が簡単には決まっています。近代国家では受験も就職も全国区になり、今度はグローバル区の競争になりかねません。共同体が無ければ結婚も無理ですが、大学サークルや正社員といった共同体に入れない人が増えれば、結婚も人生も困難な人は増えます。同じ村人、同じ教会員、同じローマ市民、同じ正社員といった共同体に入らなければ、人間の生活は本来、困難です。おそらく、21世紀は宗教やそれに極めて類似した共同体が台頭するでしょう。
 ローマ帝国は、一部の特権階級を残して、かつて社会を支えたローマ市民、が失われ、階層が固定したことで衰退していきました。格差がある水準まで拡大していくと、その社会は維持できなくなります。戦争や異民族による征服といったやり方で、社会はご破算になり、再スタートします。このサイクルを論じたのが、中世のイスラーム学者、イブン・ハルドゥーンです。
ただ、20代以下の特に男子と話していて感じることは、若いころから手に入らないものは早々に諦めて、自分の好きなものをお金かけずに楽しむというスタイルが広がってきている。性愛から切り離されて自暴自棄になって他者にそれをぶつけるのはほんのごく一部だし、創作コンテンツの中と違ってそうした行為は何の共感も呼ばず、実社会では広がっていかない。若いうちからの諦観は、年代が上の人から見ると物足りないかもしれないけど、彼らなりのトレンドに適応した振る舞いなのだと思う
色々考えるよりも、ひとりひとりが自分が何をしたいか、何をしたくないか、どう生きていきたいかを常に考えて行動しなければならない時代になってきたのだと思います。

>「知識社会化・グローバル化・リベラル化」の巨大な潮流のなかで、社会がますます複雑化・多様化し、未来が不確実になっている
格差の社会で幸せをつかむ方法。その解は、一人ひとりがその方法を考えること。その通りだと思います。

考えなくなった人、正解を他人に求める人、がデジタル社会で急増しています。自分にとって幸せは何か。それは自分にしかわからないはずですよね。
ここまでスパーッと斬るコラムを掲載できるのはnpだからこそだとおもう。これを地上波でトークしたら大変なことになりそう。しかし、概ねそうだろうなと思う内容でした。
自分にとって幸福は何かは再考しつつ、研究がんばります
下記の言葉が印象的。
『団塊の世代の関心は、「雇用を守る」ことから「年金を守る」ことへと変わったのです。』

個人的には、AIでできることは増えても、それはスキル領域かと思う。そしてスキルを使うだけの「作業」はこれまでも様々なテクノロジーが奪ってきたように雇用を奪うのだと思う。ただ、判断を伴うものは消えにくいし、スキルを組み合わせて作業も、その間で判断を伴うことが多いので、意外に消えにくい。
"AI(人工知能)がヒトの脳の機能を大幅に上回るようになれば、頭がいいかどうかは人生においてまったく意味を失います"
既にIQ競争は意味を失い始めています。転職や起業は評判によって成功確率を算出できそうな気がします
大きなトレンドと、生活実感や人間の根源的な欲求に根差した論考。そうだよな、と思いつつ、ではどうすれば、と言われると頭を抱えてしまいます…

評判社会、の評判の軸は多様であるべきだしインターネットはそれを許す仕組みだと信じてますが、フォロワー数が多い人、社会的に成功してると思われている人の型が多様かと言われると、そうでもないようにも見える。

格差の軸が変わるだけ、なんですかね…
76歳になる元農林水産事務次官が44歳の長男を刺殺するという悲惨な事件がありましたが、ベーシックインカムで誰もが幸福になれるとしたら、なぜこのようなことが起きるのか説明できません。
実家はきわめて裕福で、刺殺された長男には経済的になんの不安もなく、趣味でもなんでも自由に好きなことができたはずだからです。
「事実上のベーシックインカム」だった長男になかったものは、「仕事」と「彼女」です。すなわち彼は、社会からも性愛からも排除された「下級国民」でした。
本稿で指摘される「巨大な潮流」の通りに今後も行くかどうかはともかく、大きな流れに抗うのはほぼ実質不可能なので、結局は適者生存が現実という元も子もない話。ただその捉え方とそれに基づいた言動は個々で変えることができる。
この連載について
まるで預言者(プロフェット)のように、新しい時代のうねりをいち早く紹介するNewsPicksのインタビュー集。本質を見抜く視点を毎週つむいでゆくことで、ちょっと先の未来を覗こう。