中国経済、GDP6%成長とは思えない「ヤバすぎる実態」
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中国について、今さら統計に疑義を挟むのはプロとしてどうなんでしょう。そんなことは、中国通なら当たり前のことです。巨大官僚国家・中国も、その重要性に気づいているので、作為的に歪めているわけではありません。逆に、カバーしきれないところが多すぎるのだと同情すべきなのでしょう。体感での経済成長率は数年前から3%を切っていると思います。しかし、本稿筆者の「いまの中国は、不況下のインフレ」とは、かなり的外れな指摘です。デフレ的要素が色濃くなり、バブル的要素が解消された結果、むしろ統計数字が正しく落ち着いてきたと見るべきでしょう。
「中国鉄道(総公司)の負債は、すでに5兆元を超えている」も、若干不用意な言葉遣いです。5兆元という絶対水準には何の意味もなく、かつて日本が目指した『日本列島改造論』を地で行く中国の手法は、今日的には非常に正しいやり方なのかもしれません。高速鉄道をどこまで行っても、満席が続く現状では、インフラ投資がまだまだ有効であることを示しています。トランプ大統領の出現こそ、(世界経済にとっては)本当にいい迷惑でしたが、それでもこれを内需転換に舵取りする契機だと思えば、必ずしも悪くありません。中国の成長がこれだけ長期で続いているのは、経済数字が、把握しきれなかった領域から、統計捕捉範囲に入ってきただけのことです。その基本をおさえず、「やばすぎる」と書く人の理解度は、相変わらずと言わざるを得ないですね。