[ロンドン 21日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は、世界の再生可能エネルギー発電能力が5年間で50%拡大するとの見込みを示した。住宅やビルなどへの太陽光発電設備の設置が進むとみている。

IEAの再生可能エネルギーに関する年次報告によると、再生可能エネルギーの発電能力は昨年の2.5テラワット(TW)から2024年までに1.2TW増加し、米国の現在の発電能力に匹敵する規模に達する見通し。

増加分の約60%を太陽光発電が占め、25%が風力発電という。

発電能力に占める再生可能エネルギーの割合は、現在の26%から2024年には30%に拡大すると予想されている。

IEAは、技術面のコスト低下や政府の奨励策を背景に、再生可能エネルギー発電能力の予想が昨年よりも上がったと説明。

IEAのビロル事務局長は「再生可能エネルギーはすでに世界で2番目の電力源となっているが、環境や大気浄化、エネルギー確保の長期目標を達成するためには、関連設備の整備を加速させる必要がある」と述べた。