[東京 21日 ロイター] - ユニゾホールディングス<3258.T>は21日、同社に対する株式公開買い付け(TOB)への対応について、フォートレス・インベストメント・グループおよびブラックストーンの双方と引き続き協議することを決議したと発表した。それぞれのTOBが株主共同利益や企業価値の向上につながるかを慎重に検討する。

ユニゾHDはフォートレスの提案に関し、1)TOB価格の5000円への引き上げ、2)ユニゾグループの実質的な解体を行わないこと──などの合意が可能か、フォートレスに確認した。これに対し、フォートレスは「協議する用意がある」と回答しているという。ユニゾHDは、TOBおよび応募の推奨をするか否かについて意見を留保し、フォートレスと引き続き協議することを決めたとしている。

ブラックストーンの提案を巡っても同様に、1)TOB買い付け予定株数の下限の引き下げを行わない、2)ユニゾグループの実質的な解体を行わないこと──などの合意が可能かを確認した。ブラックストーンはこれらを検討中で、現段階では応諾が得られていないことなどから、引き続き協議する。 

(内田慎一)