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【橘玲】「下級国民」はなぜ大富豪トランプを支持するのか

NewsPicks編集部
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    NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

    > リベラルな「上級国民」は、トランプを支持する白人を「ホワイトトラッシュ(白いゴミ)」と呼んでバカにし、

    これは完全な間違い。僕の周りは橘氏の言う「リベラルな上級国民」ばかりですが、アメリカに10年以上住んでこんな言葉はただの一度も聞いたことがありません。こういうことをいう人がいるとすれば、昔から社会の底辺にいて白人への憎悪を煮えたぎらす(ごく一部の)非白人でしょう。アメリカで人種差別が未だ残るのは、昔から底辺にいる非白人と、新しく底辺に落ちた白人の間です。橘氏が書くような「上級国民」と「下級国民」の単純な二項対立ではありません。

    上級国民、下級国民という言葉のチョイスに強い不快感を覚えます。本を売るためにあえてセンセーショナルな言葉を選んだのでしょうが、やってることは票を得るためにあえて分断を助長するような言葉を使うトランプと同じですね。票を取れさえすればいいんじゃない。売れさえすればいいんじゃない。

    内容に関しては、上の一点と不快な言葉のチョイス、過度に単純化された構図以外は、おおよそ現象を的確に捉えていると思う。でもその現象の根底にある原因が何かには切り込んでいない。

    原因は、グローバル化と技術の進歩です。製造業は海外に逃げる一方、変わってアメリカを牽引するIT産業は「製造」を必要としません。つまり、車は設計しても生産するのに人手がいりますが、ソフトウェアは一度開発すれば、コピーするのに人手は必要ありません。自ずと報酬はプログラマーに偏ります。現在のビッグ3(グーグル、アップル、アマゾン)は、かつての自動車のビッグ3とほぼ同じ売り上げを出してますが、雇用者数は9分の1だそうです。

    AIが人間を超え仕事を奪う、というような心配をよくみます。現実は、僕が生きている間に、AIが人間のすべての仕事を奪うことはないでしょう。でも、徐々に、できるものから、奪っていきます。たとえば自動運転は運転手を不要にし、アルゴリズムトレーディングは人間のトレーダーを不要にするでしょう。

    技術が進み、人間の仕事が徐々に狭まっていくにつれ、富は残された高スキル人材に徐々に偏っていきます。30年後に僕らが見る世界は、シンギュラリティが発生して誰も働かなくて良くなったユートピアや、人間がAIに支配されるディストピアではなく、今よりさらに酷くなった格差社会でしょう。


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    WAmazing株式会社 代表取締役社長:経営者

    すごくわかりやすい。
    Brexitの話も、結果が出てから、驚いてるイギリス人は多かった。
    トランプ大統領当選の話も現実のものになってから、驚いているアメリカ人は多かった。
    それは、外国人や外国メディアからコンタクトしやすい人々(おそらく、ここで言うところの上級国民)の反応なのだと思います。

    Brexit支持層も、トランプ大統領支持層も、日本から、外国からは見えにくい。なので、いつも世界は驚きをもってそのニュースを知ることになる。
    なぜなら、その結果を支持する人たちが、ジョーカーのように「社会から見えにくい」から。

    ▼インタビューより
    イギリスは伝統的に階級社会なので、白人はもともとエスタブリッシュメントとワーキングクラスに分かれていました。
    それを労働党のブレア政権の時に、「イギリスをミドルクラス(中流階級)の国にする」という改革をやって、移民出身者も含め多くの国民が、これによって「下流」から「中流」に上がることができました。
    ところがそれでも、下流のままとどまってしまう白人たちがいる。彼らにとっては、いまや「ミドルクラス」になった移民出身者のほうが自分たちよりも「上」です。
    その上低賃金の仕事を求めて東欧などから移民労働者が流れ込んできたことで仕事を失い、わずかに残った(白人としての)既得権をBrexit(ブレグジット)で守ろうとしているのです。
    イギリスでも白人で高学歴のリベラルは、貧しい白人労働者層を「チャブ(Chavs)」と呼んで徹底的にバカにしています。まさに、イギリス版「上級国民/下級国民」の構図です。


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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    米国の人種別所得の中央値(2017年現在)と、1989年11月にベルリンの壁が崩れて世界が急速にグローバル化を始めた1990年から2017年までの伸び率(括弧内)は、アジア系 $81,331(16%)、白人 $68,145(15%)、ヒスパニック $50,486(25%)、黒人 $40,258(21%)です。そして、所得下位10%と上位10%の所得格差はアジア系が11倍、黒人が10倍、白人とヒスパニックが8倍です。
    アジア系の所得水準と所得格差が共に大きいのは中国やインドから高学歴の高所得層が米国に移民したからですが、黒人とヒスパニックについても、所得が白人より伸び、所得格差も大きいですから、上位層は普通の白人を超えて行く。
    グローバル化を背景に米国経済が成長する中で自分たちだけが取り残された、と感じる平均的な白人の怒りが、グローバル化とそれを推し進めたエリート層、移民、更には既存の社会秩序や知性そのものに向かうのは確かに分からないでも無いですね・・・ そしてトランプ大統領はその怒りに乗っている (@_@。フムフム
    翻って我が国は、政府の調査(ジニ係数)によれば、当初所得の格差は広がっているものの再分配後の所得格差はむしろ縮小傾向で、幸か不幸かグローバル化の中で経済全体が停滞し、所得そのものが減り気味です。国民の怒りはグローバル化やエスタブリッシュメントの否定に向かうより、財政支出と金融緩和で経済を刺激して成長させない政府に向かい勝ち。人心の安定には良いですが、果たして喜んで良いものか。いずれも解決が難しそうな問題ですね・・・ (・。・;


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