“AYA世代”のがん 8割近くが女性 診療・支援体制整備を
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がんと診断されたあとの支援ももちろん大事ですが、ならずにすむならそれが一番なわけで、
予防が難しい乳がんや血液腫瘍と違って、子宮頸がんは予防接種とがん検診で、ほぼ『がん』にはならずにすみます。
これは自分の身を守るためにすごく大事なことで、学校教育で教えたいくらいです。日本には、誰もが信用できる医療情報へのアクセス先がありません。インターネットを調べて、信用できそうなサイトにアクセスするけど、他のサイトでは違うと言っており、何を信用すれば良いかわからない状況が続いています。テレビでも様々なクオリティの情報があふれています。
正しい医療知識を提供する場が必要で、さらには誰でも医療を学べる場が必要です。
女性は、若いうちからガンのリスクがあることは明白です。また、それらは他の癌同様命を奪います。まずは子宮頸がんワクチンで子宮頸がんのリスクをなくすことが先決です。費用対効果にも非常に優れており、世界で打つのが常識と化しています。目に見えない恐怖が目に見える恐怖に勝つことはよくありますが、子宮頸がんワクチンは非常に安全です。
乳がんは未だ確実な予防法がありません。正し、喫煙と飲酒はリスクです。早期発見という意味では自分でシコリを見つけられるようなトレーニングをする場があっても良いかと思います。
それらへのアプローチをせずに診療報酬の仕組みにだけ介入すれば、国民皆保険は破綻してしまいます。予防と治療の二輪を回しつつ、費用対効果を十分に考えた政策を作って欲しいです。若い女性のがんの原因となる子宮頸癌には、主に2つ身体を守る方法が確立されています。最近のpickと重複になりますが、大切なので繰り返します。
1つ目は、HPVワクチンです。国により少し幅がありますが、男女問わず9-14歳から、ないし接種していない方でも13-26歳で接種をすることが推奨されています。有効率はHPV未感染者に対して90%を超える、とても有効なワクチンの1つで、日本を除くあらゆる先進国のガイドラインで強く推奨されています。HPV感染から身を守り、女性ならばひいては子宮の前がん病変ないし癌を防ぎ、命を守ってくれるワクチンの利点と、副反応がゼロではないという欠点のバランス、費用対効果がこれまで十分研究、検討された上で、世界中で推奨されているワクチンの1つです。
もう1つは子宮頸癌検診です。がん検診を推奨できるかどうかは、その検診によってがんによる死亡を減らせるかどうかに尽きます。そのような科学的根拠が確立されているか、という視点で考える必要がありますが、残念ながら日本人のデータはほとんど皆無に近い状況です。主に米国のデータがその根拠ということになりますが、21歳(前後)以上に対し、子宮頸がん検診として3年に1回の細胞診、または(30歳以上の方は)ウィルス検査を合わせて5年に1回が推奨されます。
これは多ければ多いほど良いというものでもなく、検査の偽陽性や負担を増やすデメリットも考えられたバランスです。なお、検査の開始時期は国によって多少異なりますが、先進諸国での推奨は上記とほとんど同様です。