[ワシントン 18日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は18日、世界経済の減速を受け、英国と欧州連合(EU)が合意した新たな離脱協定案が議会で可決されても、中銀は利上げを行わない可能性があるとの見解を示した。

ブルームバーグTVで、EU離脱で合意できた場合、利上げに踏み切るのかとの質問に、「必ずしもそうではない。不測の事態は数多くある」と述べた。

またカーニー氏は、国際通貨基金(IMF)が世界経済について不安定な状態にあると強調しているとし、「世界経済の勢いがどれほどなのか考慮する必要がある」と述べた。

このほか、世界経済が英国の重しになっているとしたほか、来年に持ち直すという見通しの中で世界経済が安定化しているのかが大きな問題だと指摘。さらに、金融政策以外にも政策手段は多くあると述べた。

IMFの会合の雰囲気に関する質問に対しては、「貿易システムの体制に関する不確実性」が支配的だったとした。