[ワシントン 18日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は18日、連邦準備理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定するか現時点では分からないと述べ、7月と9月に続く今年3回目の利下げを決定する前にインフレ動向を見極める必要があるとの考えを示した。

カプラン総裁は、リスクは予想より悪い方向に傾いているが「若干の時間をかけて検証することが賢明な対応となる」と指摘。7月と9月の利下げは支持しているとしながらも、9月のFOMCの時点では年内の一段の利下げが適切であるとは考えていなかったと述べた。

その上で、今月29─30日のFOMCでは、世界的な景気減速による影響が米国の製造業と投資以外にも波及し消費が阻害され始めているかどうかに焦点が当てられると述べた。

9月の時点では2020年末までにあと1回の利下げが実施されると自身は予想していたとしながらも、「現在は脆弱な状況にある」とし、問題が悪化した場合は予想を前倒しする用意があると語った。

カプラン総裁は今年のFOMCで投票権は持っていない。