【核心】最高権威が明かす、「人間にできて、AIにできないこと」

2019/10/22
AIの爆発は、この男なしにはあり得なかった。
今や画像認識や自動翻訳、自動運転などあらゆる分野に入り込むAIだが、ほんの数年前までは誰も見向きもしない、時代遅れのテクノロジーだと考えられていた。
20〜30年にわたる「AIの冬の時代」。この時代を乗り越えたのは、極寒の地カナダでひたむきな研究を続けた数少ない研究者たちだった。
そのうちの一人が、カナダ・モントリオール大学のヨシュア・ベンジオ教授。今やAI技術の主流となったディープラーニングを、1980年代から研究していた大家の一人だ。2019年には、コンピューター科学界の最高栄誉「チューリング賞」を受賞した。
NewsPicks編集部は、そんな「AI界の巨人」の一人であるベンジオ氏への取材に成功。冬の時代を乗り越えたこの技術のポテンシャル、そして、究極の難題である「知能」とは何か、について語ってもらった。
「理解する」とはどういうことか
──あなたが人工知能の研究をするモチベーションは、何ですか。
私の目標は、「知能」をもたらすメカニズムを解き明かすことです。