[ニューデリー/ムンバイ 17日 ロイター] - インド政府は、動画配信サービス大手の米ネットフリックス<NFLX.O>やアマゾン<AMZN.O>の動画配信サービス「プライムビデオ」が提供するコンテンツを規制する可能性を検討している。政府筋がロイターに明らかにした。

一部のコンテンツがわいせつだったり、宗教心を侮辱したと訴える苦情が寄せられたほか、訴訟が起こされていることで、政府の懸念はここ数カ月で強まった。こうした背景から情報放送省と情報技術省が、動画配信サービス事業者を対象とした許容できる規制枠組みについて協議している。

インドの法律は動画配信サービスが提供するコンテンツの検閲を許可していないが、映画とテレビ番組の認証機関はすでに、国内で放映されるコンテンツの自主規制に努めている。

検閲への懸念からネットフリックスとインドの同業ホットスターは1月、自主規制規約に署名したものの、アマゾンは署名せず、「現行の法律で十分」との見解を示した。

関係者によると、政府は規制導入には反対する可能性があるが、いくつかそれ以外の選択肢も検討されているという。それには政府の介入なしの自主規制規約、政府の監視を伴う規約、あるいは事業者にコンテンツについて事前の認可取得を求める措置などが含まれている。

情報放送省と情報技術省からコメントは得られていない。