[ワシントン 17日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は17日、経済危機に直面しているアルゼンチンを引き続き支援すると表明した。一方で、同国が今後どのような政策の枠組みを採用するかを見極めるとし、凍結状態の融資の再開については27日の大統領選以降になるとの見通しを示した。

ゲオルギエワ氏は記者団から、昨年アルゼンチンと合意した570億ドルの融資枠について質問された際、「われわれはアルゼンチンに協力することに全面的に取り組んおり、深く関与していく」と説明した。

アルゼンチンとIMFの高官は、今週ワシントンでIMFと世界銀行の年次会合の合間に会談を行う見通し。ただ関係筋によると、54億ドルの次回融資に関する決定は見送るもよう。

ゲオルギエワ氏は「どのような政策の枠組みが決まるか非常に関心を持っている。それを確認したら(融資に関して)協議を再開する」と語った。

大統領選では、左派のフェルナンデス元首相が支持率でマクリ大統領を大きくリードしている。フェルナンデス氏は、国内経済の立て直しに注力できるようIMFは債務返済期限の延長を認めるべきだと主張している。