[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が17日発表した9月の鉱工業生産指数は製造業部門が0.5%低下した。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>のストが重しとなり、前月の0.6%上昇から反転し、予想の0.2%を超える低下となった。前年比では0.9%低下した。

製造業指数は自動車・同部品を除いたベースでも0.2%低下。米中貿易戦争が企業の信頼感と投資の重しとなる中、米経済の約11%を占める製造業部門は痛手を受けている。8月は0.7%上昇していた。

設備稼働率は77.5%と、前月の77.9%から低下したほか、予想の77.7%も下回った。

製造業以外では、鉱業部門が1.3%低下。前月の2.4%上昇から反転した。公益部門は1.4%上昇。前月は0.2%上昇していた。

製造業と鉱業の双方が低下したことで、全体の鉱工業生産指数は0.4%低下。前月は0.8%上昇していた。前年比では0.1%低下となる。

第3・四半期全体の製造業生産は1.1%上昇と、3四半期ぶりに上昇に転じたが、シティのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は、データが一段と低下するリスクはくすぶると指摘した。

*内容を追加しました。