ゾフルーザ、小児は慎重に インフル薬、学会が提言
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現場の医師としては適切な判断と感じます。
ゾフルーザの最大の問題点は、その利便性ゆえに、臨床試験で得られたデータで確認できる範疇を超えて大量に処方されたことです。
保険認可される薬品は必ず治験という試験を経て一般に販売されます。この薬は治験段階で、「健康な12歳以上65歳未満」のインフルエンザ患者を対象として薬効の試験が行われ、ここでは罹病期間の短縮が認められました。
しかし現場では、「一回の服用で済む」という利便性から、12歳以下の小児、65歳以上の老人などにむしろ好都合と取られた節があります。これにより治験を行った年代層以外にも処方され、特に小児で耐性化リスクが高まることが後から分かりました。
医師にとって学会提言は非常に大きな意味を持ちます。ゾフルーザを処方する際に、その薬効の根拠となった治験の結果や論文を読んだ医師が、処方医のどの割合かは存じませんが、学会の提言レベルであれば目に触れることも増えますし、これが「ガイドライン」になると、治療の上で目を通さないわけにはいかなくなります。
この提言により、不適切な処方が減ることを切に祈ります。ワクチンを接種し、罹ったら寝て休む
看病をされるご家族にとっては負担になりますが、決め手はこれしかないと思っています
罹ったらゾフルーザではなく、まずワクチン、ではありませんか?