[ドバイ 15日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は、15日に発表した世界経済見通し(WEO)で、今年のイランの経済成長率予想をマイナス6%からマイナス9.5%に下方修正した。米国の制裁強化が背景。

先週には世界銀行が、イラン経済は2019/20年度末までに2年前の90%に縮小(訂正)するとの予想を示している。

イランの原油収入は2015年の核合意を機に大幅に増加したが、2018年にトランプ米大統領が合意から撤退し、イランのほぼ全部門を対象に制裁を発動したことから、これまでで最大の痛手となっている。

IMFは、イランは他の新興市場経済とともに今後も「きわめて深刻なマクロ経済面の苦痛」に直面すると指摘した。

*英文の訂正により、本文2段落目の「2年前より90%縮小」を「2年前の90%に縮小」に修正します。