イノベーション不足は「日本型雇用」を変えることで解決するか
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長期雇用と安定成長(昇進)のために失敗しない。
積極的に挑戦するより、大過なく過ごすことが大事。そんな考え方が日本企業の課題であったことは事実。
しかし、雇用制度を変えたからといって、イノベーションが生まれるわけではない。
「○○すれば○○できる」という短絡的な思考を変える必要がありますね。モノが不足して、造るモノ造るモノが売れ、労働者も企業も同じようなモノを造るだけで儲かった時代はとうの昔に終わっていて、今は成功?していた頃のような利益をあげる為にはコスト削減しか出来ず、ろくに研究費用も時間も与えない。完全に保守的になっているし、本当にアタマの良い人たちの「アタマの使いどころ」を奪っている。
イノベーションは技術を革新することであって、何か目的(成果物)を達成するための手段を革新するということ。モノが不要な時代に達成すべきコトを見出だすことが先決で、それを解決する手段として初めてイノベーションが起こる可能性が出てくるということ。だからそもそも起こりにくいものです。
これらの二つの要素を重ねてみても、少なくとも現状を変えない限り、向上することは限りなく奇跡に近いと思います。
「日本型雇用」を変えることが解決策になりえるか?の問いには、変えないよりは可能性はある(まだマシ)という程度だと思います。
イノベーション不足を嘆くのはナンセンスで、本当に欲しがるモノやコトを、ターゲットを絞ってでも良いから提供すること(価値の提供)か、研究にたくさんの投資をして、貴重な発見をするチャンスを与えることかな…と思います。難しいね。そもそもアメリカと比べるのは無理があると思うよ。イノベーションは多様性から生み出されるのだから、多民族国家と日本を比べてもあまり意味がない。
日本型の長期安定システムは今現在のグローバル競争には適していない。それはそう。でも、それを望んだのは日本の総中流的を良しとする横並び思想。
それを変えるためには幼少の教育から変えていく必要がある。思想、教育、とか常識をフィットさせるには時間がかかる。
常識や空気に囚われた日本人が、自らこれを変えるのをすんなり受け入れるとは考え辛い。常日頃、今までの延長線からの積み上げ式で未来の姿を考えているんでしょうから。
痛みを伴わないイノベーションは無いし、リスクのないチャレンジも無い。そういったことを当たり前と考えられる社会が来るのかどうかで未来が決まるんじゃないかと思う。