[15日 ロイター] - 米金融大手シティグループ<C.N>が15日発表した第3・四半期決算は、収入と利益がアナリスト予想を上回った。個人向け銀行業務がトレーディング部門の低迷をカバーした。
同社帰属の純利益は6%増の49億ドル(1株当たり2.07ドル)。前年同期の46億ドル(同1.73ドル)から増加した。税優遇を除くと、1株当たり利益は1.97ドルだった。
収入は約1%増の185億7000万ドル。
リフィニティブによると、アナリスト予想は1株当たり利益が1.95ドル、収入は185億ドルだった。
個人向け銀行業務は為替変動を除き4%の増収となり、法人向け業務の3%増収を上回った。北米のカード収入は11%の大幅増。個人向けの経費は2%減少した。
一方、トレーディング部門の収入は1%減。株式取引の低迷が債券取引の好調さを相殺した。この日決算を発表したJPモルガン・チェース<JPM.N>やゴールドマン・サックス<GS.N>も債券トレーディング収入が増加した。
利益率の指標となる有形自己資本利益率(ROTCE)は12.2%と、今年の目標である12%を達成した。