【図説】街から書店が消えていく。苦しむ出版業界の「リアル」

2019/10/17
出版業界を取り巻く環境の悪化に歯止めがかからない。
全国出版協会の発表によると、2018年の紙の出版物の推定販売金額は1兆2921億円。前年から5.7%減と、14年連続のマイナスとなっている。
さらにインターネット販売の普及もあり、書籍や雑誌を販売する実店舗の書店や、取次会社と呼ばれる流通業者も苦戦が続く。
大手書店の「文教堂」が私的整理を始め、取次は10年間で売上高が25%以上も減ってしまうなど、暗いニュースが多い。
だが、その現状を打破すべく、近年では新たなモデルを模索する動きもみられる。出版業界の現状をお伝えしよう。

10年かからない「減少の歯止め」

まずは、出版関連業者の規模を見てみよう。