【要点解説】岐路に立つセブン。3つの数字が示す「苦悩」

2019/10/16
この1年で「リアル店舗の王者」を取り巻く環境が大きく変わっている。
10月10日、国内の小売最大手セブン&アイ・ホールデイングスは2020年2月期の上半期決算説明会で、大規模な構造改革を発表した。
セブン&アイは、コンビニエンスストアのセブンイレブンを筆頭に、百貨店のそごう・西武、総合スーパーのイトーヨーカ堂など複数の小売企業を傘下に持つ、総合小売企業だ。
しかし今年2月に発生した「24時間営業問題」を発端に、コンビニビジネスに陰りが見え始めている。
屋台骨事業が揺らぎ始めた中での構造改革はどのような内容なのか。改革とその背景を、3つの数字を中心に解説する。
「24時間営業問題」は、単なる深夜営業の見直しだけではなく、コンビニのビジネスモデルを根本から揺るがせる事態に発展した。