注射器、血液バッグを作る「100年企業」のすごい秘密
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テルモは血圧計や体温計など、いわゆるバイタルサインの測定に必須の機器を製造、販売しており、その正確性と使いやすさから数多くの医療機関で愛用されています。
また、噛んだり飲み込んだりすることが難しくなった患者さんのための経腸栄養剤も多数作られています。甘い味一辺倒の栄養剤に、コンスープ味を追加されるなど、現場で働いている中で企業の思いや工夫を感じます。
患者さんの命を守る医療機器ですから、迅速さの中にも丁寧さや慎重さが求められます。その両者が併存したこれまでの伝統を踏襲し、医療界の「バイタル」企業として、これからも世界をリードしていただきたいと思います。TERUMO製品のない病院はおそらくないのではないかと思うくらいありとあらゆるところで使用されています。
その中でもTERUMOの心臓血管領域、主にカテーテル検査や治療機器は同社の売上の60%近くを占めるものです。
私が現在勤務している北九州の病院は国内で心臓カテーテル治療を始めた病院であり、国内への普及活動にも一躍かっていて現在はごく一般的な治療となるまでになっていますし、今も当院は有数の心臓治療を行なっている病院です。
その治療の発展の裏ではTERUMOの多くの技術・医療機器が支えてきてくれていたことは疑いようのない事実です。
カテーテル治療で使用するガイドワイヤにおいて他の追随を許さないほどの高品質なものを作っている朝日インテック、循環器系の医療機器商社でありながら自社製品も開発している日本ライフライン、、
日本においてガラパコス化してしまう技術もあれば洗練されて世界にシェアを広げる技術・商品もたくさんあり、これからもそういった日本メーカーの発展は、患者さんへのより良い医療につながることであり、今後も期待したいところです。医者と医療系企業の関係は微妙な距離感にあります。
医療系企業の提供する製品がなければ医療行為は行えないため医療系企業と医師の関係は補完関係と言えます。一方で医師と医療系企業の距離が近づきすぎると、患者へのアウトカム以上にお互いのメリットを重視する可能性が生まれます。
医師がもしも医療系企業から仕事を依頼される際、利益相反関係を明示する必要があります。
近すぎても遠すぎても行けない距離間を保つことが患者さんへのアウトカムを高めることにつながります。