[パリ 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は11日、政策当局者間の意見が対立した9月の理事会のことは忘れ、前に進むべきだと述べた。

ECBは9月12日の理事会で、利下げや量的緩和(QE)の再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定。ただ、6人のECB理事会メンバーのうち、2人が債券買い入れに反対し、3分の1が利下げに関して慎重な姿勢を示した。[nL3N26V3S9]

ビルロワドガロー総裁は「9月理事会は過去のものだ。全員が合法的に意見を表明し、同じように合法的に決定が行われた」と指摘。

その上で「景気鈍化と弱すぎるインフレを前に、緩和的な金融政策を維持する必要がある。また、欧州全域で財政政策がこの金融面の支援を拡大させることが非常に望ましい」と述べた。