[パリ 11日 ロイター] - 仏自動車大手ルノー<RENA.PA>の取締役会は11日、ティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)を解任し、暫定CEOにクロチルド・デルボス最高財務責任者(CFO)を任命した。

発表によると、ボロレ氏は即日退任し、新たなCEOが任命されるまでデルボス氏が暫定職を務める。

ルノーは日産自動車<7201.T>と同様、昨年のカルロス・ゴーン元会長兼CEOの逮捕を受け、経営体制刷新の途上にある。

ボロレ氏はゴーン被告の側近で、今年タイヤ大手ミシュラン出身のスナール氏が会長に就任した際にCEOに昇格した。

発表を受けルノーの株価は3.5%上昇。

ルノーの経営体制刷新は予想されていたものの、ボロレ氏解任の動きは今週に入ってからの急展開だった。

ボロレ氏は10日、レゼコー紙のインタビューで、自身の交代の動きを「奇襲」と非難。「現在起きていることがいかに残忍で不意を突いたものであるかは驚きだ。この奇襲は非常に憂慮すべきだ」と語った。

ルノーの15%株主であるフランス政府は、ボロレ氏のコメントが報じられた後の10日夕、スナール会長が「必要な決定」を取締役会に提出することを確信しているとの声明を発表し、同会長への支持を表明した。

*内容を追加しました。

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