東京センチュリー、アドバンテッジに出資 200億円
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記事からパッと計算すると、アドバンテッジパートナーズの時価総額は1300億円程度のようです。
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ちなみにアセマネ業界の一般的なバリュエーションとは、
・AUMの規模とネット成長率がマルチプル(PER)のプレミアム/ディスカウントの要因になる
・そしてマルチプルは成功報酬を除いたベース収入部分に係る当期利益に対して15-20xくらいが概ね真ん中(←米国の上場アセマネ企業やM&Aマーケットでのバリュエーション)
・成功報酬部分のマルチプルは低い。ボラが高いから。せいぜい一桁台中盤くらい
・時価総額のAUMに対する割合も参考に見る
のようなものかと思っていました。
なので、ユニコーンのPEファンドとは、逆算すると、ベース収入に係る当期利益50億円くらいあれば、P/E 20xで時価総額1000億円になります。
当期利益50億円を稼ぐには管理報酬でざっくり100億円は必要でしょうから(= PEファンドの人件費は高い)、Fee料率2.0%として、AUM 5000億円が必要そう。
ところでアドバンテッジパートナーズのV号ファンドは600億円です。他にも公開株ファンドあるのかもしれない。でも全部合わせても5000億円に比べて小さいと思います。
なので、本件持分譲渡取引はかなりプレミアムの乗った持分譲渡取引に見えます。
背景を考えると、①AUMの大きな成長が見込まれるのと、②PEファンドの持分を取得できる案件は国内でほぼないため買い手は「希少価値(Scarcity value)」を払った。にしても高そう。
売り手はナイスディール。良い買い手を選ばれました。
(上記の超雑な計算は取引の背景を一切知らない私の想像です)友人より、アドバンテッジも日本のユニコーン企業の仲間入りですねとメッセージ頂戴しました。業界では老舗の分類ではありますが、ファイナンス分野のスタートアップ、イノベイターとして今後も成長を続けていきたいと思います。公式はこちら。エクイティファイナンスも行います。
https://www.advantagepartners.com/wp/wp-content/uploads/2019/10/20191011.pdfPEファンドの創業者世代のエグジットという意味では、ブラクストンなど米国の巨大PEファンドでも上場後にあまりバリュエーションついてないから、日本ではこうした事業会社からの出資というのが一般的になっていくのかな