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井上さんも仰るように、話題のAPP再開だけではなくその他個別政策についても1つ1つ異論がピックアップされ紹介されていました。議事要旨としては秀逸な内容だったと思います(逆に反対意見が封殺されているようだと、さらにストレスを残すことになったのではないかと思います)。

APP再開については予想通りの議論紛糾ではあったものの、利下げについても▲10bps引き下げに反対するメンバーがいる一方、APP再開しないのなら▲20bpsでもOKと主張するメンバーもいたりして、金利政策も一筋縄ではいきそうにありません。

そのほか階層化システムについても所用準備への付利を引き上げることで副作用の軽減を図ろうとする案もあったようですが今さら他国が採用していない枠組みというのもコミュニケーション上、支障があるとの反論があった模様です。今の枠組みも大してシンプルではないのでこれは妥当な指摘だと思います。とはいえ、免除残高を規定する計数は今後、政策金利に似通った存在になってくるのではないかと常々考えてはおりましたが、それを指摘する意見もあり、非常に興味深く読みました。
ECBの議事要旨は、政治的な配慮からか、意見の相違を婉曲的に表現することが多いのですが、今回は異例なほどに明確に記載しており、それだけ意見の対立が激しかったことが示唆されます。

また、反対理由の多くはファンダメンタルズに基づいており、それ自体もっとな内容を含んでいる一方で、市場の期待を裏切らないように金融緩和を行うことは不適切といった、Draghi総裁に対する個人攻撃とも取れる意見が複数回記載されていたことにも、やや異様な印象を受けました。

そうした中で、議事要旨の冒頭に記されたクーレ理事による金融市場の分析は冷静かつ興味深い内容で、特に市場によるELB理解と長期金利との関係は「他国」の中央銀行にとっても重要な視点だと思いました。