[北京 9日 ロイター] - 米プロバスケットボール(NBA)のヒューストン・ロケッツの幹部が香港の抗議デモを応援する内容をツイッターに投稿した問題を巡り、中国のインターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)<0700.HK>がNBAの試合の配信を一時停止したことを受け、一部ファンが契約料の返還をテンセントに要求した。

テンセントは7月にNBAとの独占提携を更新し、5億人のファンがいるとされる中国でNBAの試合をストリーミング配信する権利を確保した。

しかし、ロケッツの幹部による香港の抗議デモを応援する投稿に、中国で反発が広がり、テンセントは前週末にロケッツの試合を一時配信停止すると発表した。その後、NBAのコミッショナーが選手や関係者の表現の自由を尊重する姿勢を示すと、プレシーズンの全試合の配信を停止すると発表した。[nL3N26U11D]

テンセントによると、ロケッツの試合を視聴している契約者は他チームの試合に切り替えるか、返金を申請することができる。

ロケッツ幹部の投稿に中国では波紋が広がり、国営テレビの中国中央電視台(CCTV)が中国で行われるエキシビジョンゲームの放映を取りやめたほか、企業がスポンサー契約などを見直す動きもでている。