成長持続へ適切に行動、保有資産拡大を近く発表=FRB議長
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先月から話題になっている短期市場のタイト化を受けて、Fedはバランスシートの拡大をすることで、対応する方針を固めたようです。
一番オーソドックスな対応方法ですが、市場、政治がどのように反応するのか、今後の動きが気になります。これはレポ市場の混乱を抑制するための技術的な措置というのが一義的な解釈でしょうが、そこを強調しなければ市場やトランプの歓心も買えて1粒でいくつも美味しいのでしょう。
先般の「セルフピック」で指摘したように、レポ金利が高騰した主因は、超過準備の量的な不足というよりも、金融機関に超過準備を抱え込むインセンティブがあることが本質です。
そうしたインセンティブの大きな部分が金融規制に起因しているだけに、FRBだけでは如何ともし難いのは事実ですし、こうした需要が飽和する水準まで資金を供給すれば金利を抑制することは可能ですが、効率的なやり方とは思えません。
一方で、FRBがこうした目的での資産買入れを行う場合の具体的な手段も実は重要です。パウエル議長が強調したように量的緩和との差別化を図るのであれば、短期債にウエイトを置くことが考えられます。
そうなると、パウエル議長が質疑応答の中で言及した「短期ゾーンのイールドカーブコントール」とも「たまたま」整合的になる訳であり、市場機能を維持するための技術的対応を超える意味合いを持つことになります。