[ワシントン 7日 ロイター] - カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は7日、米政府は中国における米投資家保護を巡り検討を進めているが、米国の証券市場に上場している中国企業の上場廃止は「検討事項になっていない」と述べた。

カドロー委員長は記者団に対し、「(米市場に上場している中国企業の)上場廃止は検討されていない。こうした考えがどこから出てきたのか分からない」と述べた。

ただ証券市場運営会社が示している懸念事項に触れ、「米投資家保護のほか、情報開示や法令順守などについては検証している」とし、政府がこれらの問題を検証する「作業部会」を設置したことを明らかにした。ただ検証作業はまだごく初期の段階にあると述べた。

カドロー委員長の発言を受け、電子商取引のアリババ集団<BABA.N>、京東商城<JD.O>インターネット検索の百度<BIDU.O>などの米市場上場の中国株が上昇した。