【新潮流】社員全250人が完全リモートワーク。それでも成長する理由

2019/10/7
これが「未来のオフィス」なのか──。
面倒な作業を自動化するツールを提供する2011年創業のZapier(ザピアー)が、急成長を果たしている。
例えば、Gmailに添付ファイルがあるメールが送られたら、ファイルをDropboxに保存する作業を自動的にしてくれるといったように、様々なアプリを連携するテクノロジーが売りだ。
しかも、世界に400万人の会員を抱え、年間の経常収益は5000万ドル。こう聞けば、よくある急成長スタートアップの一つだと勘違いするだろう。
だが、この企業の成長の秘密は「完全リモートワーク」にある。
世界中どこを探しても本社はない。250人の社員が米国、フランス、インド、タイ、クロアチアなど25カ国で働く。好きな場所で、最も効率のいい時間に仕事をする。採用から日々の業務までがオンラインで完結するのだ。
リモートワークを成功させる秘訣はどこにあるのか。
NewsPicks編集部は二日にわたり、フルリモートワークの極意についてお伝えする。初日はZapierのウェイド・フォスターCEOに、完全リモートで成功するための教訓、攻略法を聞いた。
Wade Foster(ウェイド・フォスター) / Zapier 共同創業者 兼 CEO
2011年にZapierを創業。GmailやSlackなど1500以上のアプリを連携させて、業務を自動化できるサービスを提供する。エンジニアでなくても簡単に使うことができることで急成長している。(写真:洪由姫)

フルリモートの誕生