[ワシントン 4日 ロイター] - 米決済サービス大手ペイパル<PYPL.O>は4日、米フェイスブック<FB.O>が導入を計画している暗号通貨(仮想通貨)「リブラ」の運営団体「リブラ協会」から脱退すると発表した。自社のコア事業に注力するという。

ペイパルは「リブラが目指すものは引き続き支持しており、将来の協力の方法について対話を続けることを希望する」と表明した。

ブルームバーグは1日、ペイパルのほか、米クレジットカード大手のビザ<V.N>やマスターカード<MA.N>、オンライン決済のストライプが「リブラ」計画への正式な参加について決定していないと報道。その後、計画への参加見送りを発表したのはペイパルが初めて。[nL3N26N0BB]

リブラ協会はペイパルの発表を受け、金融システムを「再構築」する取り組みが前途多難であることは認識していると表明。金融システムを金融機関寄りではなく消費者寄りに「再構築」するための変革は困難な道のりになるとした上で、「その使命を果たす決意が何よりも重要だ。決意がないのであれば、早期に分かったほうがいい」との見解を示した。

フェイスブックはコメントを控えた。

ペイパルの脱退を受け、リブラ協会のメンバーは28社となった。この中にはウーバー・テクノロジーズ<UBER.N>やリフト<LYFT.O>、スポティファイ<SPOT.N>などが含まれる。

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