【体験記】アップルカードを使って激変した「お金の使い方」

2019/10/8
アメリカで成功したビジネスが日本に来るまで、数年の「時差」があると言われる。
8月20日にアメリカで始まった、アップルの純正クレジットカード「アップルカード」も数年なのかもっと早いのかはわからないが、遅かれ早かれ日本に上陸するだろう。
そう考えると、今アメリカで何が起きているのかを知るのは、今後の大きなヒントになる。
本特集「アップルカードの衝撃」の第1回では、アップルカードの実力と日本への影響を分析した。
そして、特集第2回は実際に使っているユーザーがカードをどのように使い、ライフスタイルがどのように変わったかを掘り下げていく。
そのために、アメリカ在住の二人に体験談を聞いた。
一人は、アメリカの大手システム企業でネットワークエンジニアとしてシリコンバレーで働く五島正浩さん。そして、米ニューヨークの金融機関やグーグルで働いた経験もあるDNXベンチャーズの山本康正さんである。
両者の体験談から、日本でも起こり得る「少し先の未来」を追体験してみよう。
──五島さんと山本さんは「アップルカード」をいつ、どのように手に入れましたか。
五島正浩 3月に「アップルカード」の発表があった後、アップルのホームページで、アップルカードについての通知を受ける(Notify me)登録をしていました。 
正式なサービス開始が8月20日ですが、8月8日頃にアップルから「アップルカード」の申し込みの招待メールが届いて、すぐに申し込みをしました。
申し込みは、iPhoneの「ウォレット」アプリを開いて、カード追加の「+」ボタンを押すと、「アップルカード」が選択できるようになっていました。
申し込みに必要な情報は、「ソーシャル・セキュリティーナンバー(社会保障番号)」の下4桁、「写真付きの証明書(Photo ID)」、国籍、年収などです。驚いたのは、銀行口座の登録が必要なくて、支払った後からでも問題がなかったことです。
(画像提供:五島正浩)
アメリカでは、このソーシャル・セキュリティーナンバーに収入、税金、銀行口座、クレジットカード、信用情報などの情報がひもづいているので、これが一番大事な情報になります。